6月1日(初クラブ)

5月31日は自宅に21時頃に到着。が、家を長く空けるので帰国前に食べ物飲み物は全部片しておいたため、家には何もない…

疲れている上に朝のチョコケーキ以来何も食べてなかったので空腹も限界でしたが、最後の力を振り絞って水と食料を買ってきました。まあこんな日くらい外食してもいいかなとは思うんですけどね。でもエストニア飯は安いとはいえ普段の食生活からすれば十分すぎるくらいの贅沢でしたから、今日からちゃんと節約してツケを少しずつ返済していかなければいけません。

それとブレーカーをずっと落としていたら、冷凍庫の大量の霜が全部溶けてエライことになっていました。いやもちろんわかってたことなんですけど、ここまでの水量になるとは思ってなかったので、その後片付けもちょっと大変でした。次からちゃんとマメに霜取りをしなきゃね…

 

さて今回日本から無駄にエストニア経由で持ち込んだものはこちらです。

 

 

 

予告通りふりかけとステーキソースの他に、一応味噌汁セットも持ってきてみました。写真にはありませんが鰹節もあります。札幌にいたときはこのトモエの「北海道の恵み味噌」がもっぱらのお気に入りでいつも買っていたのです。いわゆる甘味噌系で味噌汁にもいいし味噌ダレを作るにもいいし、北海道の誇る素晴らしい味噌だと思います。果たしてパリの野菜を使って美味しく作れるのかはわかりませんが、後日実験をしてみましょう。

 

翌日6月1日。

家の片付けや洗濯などを済ませ、夜にアクースモニウムのコンサートへ行きました。場所はラジオフランスです。この日は気温28度で結構暑かったので、パリに来て初めてTシャツ一枚で外出しました。札幌も灼熱でしたが、パリもいよいよ夏ですねえ。

コンサートにはルイの他に、以前ラーメンを一緒に食べに行ったアルテュールもいました。

ルイ「やあ、久しぶり。元気だった? いつ戻ったの?」
僕『昨日の夜。まあ元気だよ。にしても今日は暑いね』
「ほんとね。でも昨日からだよ。それまでは全然暑くはなかったから。まるで了三が夏を運んできたみたいだ」
『はは、まさか』

どこぞのテニスプレイヤーじゃあるまいし、って危うく言いかけるところでした。

アル「しかし今日のコンサートは本当にクソだったね。Akousmaっていうタイトルつけといて純粋なアクースモニウム作品は一つもないじゃないか。どれもこれも一本調子のものばっかりだし」
ルイ「ほら、プログラムの後ろ見てごらん。新しいGRM Toolsの広告があるでしょ。結局これを使えば同じ音が作れますよっていう宣伝みたいなものなのさ。だから作曲家ばかりを責めるわけにもいかないよ」
アル「それはわかってる。むしろ悪いのはラジオフランスの技術者の方だ。ほぼ全てのスピーカーがリミッターかかるくらいまで音圧出してるから、全然立体感を出せていない。なんでリハーサルでOK出したんだ? 責任者をぶん殴ってやりたいわ

アルテュールはいいですね。かつての自分を見ているようです

いやこれは上から目線で言っているのではなく、むしろ反省させられたのです。最近の自分は評価を何かと留保する傾向にあるなあと後ろめたい気持ちがあるからです。このブログでは音楽にしろアニメにしろそれなりにハキハキと評価しているように見えるかもしれませんが、「いや、正確な見方、聴き方がわかっていないだけかもなあ」という弱気が透けて見える部分も多いです。

もちろんそういう慎重な態度はとても大事ではあるんですが、それ以上に「間違っててもいいから明確に判断を下す」という習慣を忘れないことの方が重要だと僕は思っています。大学の頃の自分はクソ生意気に作品や演奏にケチつけていたので先生方からよく怒られていたのですが、それが必要な時期は絶対にあるのです。そのスピリットを忘れてはいけないなあと改めて思いました。

 

さてこの後ビールでも飲みに行こうかという話になったら、アルテュールがSuperSonicに行こうと言い出して、そんな流れに。ルイからその名前を何度か聞いたことはあったのですが、僕が行くのは初めてです。パリの有名なクラブ・ライブハウスですね。

システムをちゃんと理解しているわけじゃないのですが、バンドがライブ演奏する場合、だいたい21時から始まって23時くらいで終わってしまうみたいなので、とにかく急いで向かわなくちゃいけないということで、電車に乗った後ひたすら走りまくってメトロへ乗り継いでなんとか22時過ぎにバスティーユ駅に到着。ここから歩いて5分ほどだそうです。

 

 

 

日によっては入り口に長蛇の列ができていることもあるみたいですが、今回はすぐに入れました。入場だけなら無料です。

 

 

入ってすぐのカウンターで、ルイおすすめのケベックのビールを注文。ちょっと独特な風味でしたが確かに美味しかったです。

僕は日本でもほとんどクラブへ行ったことはありません。クラブミュージックは好きですが、タバコが苦手だし耳も心配になるからです。しかしパリは屋内完全禁煙なのでありがたい(とはいえ喫煙室はあるが、クラブだからOKなのか?)。このとき演奏していた曲も別に耳をつんざくような感じではなかったので、慣れないクラブでしたがそれなりに楽しめました。

 

 

 

演奏は男女の二人組。ドラムとバスは最初から打ち込み済みで、ギターとキーボードを生で演奏しながら歌うというやり方。ルイは気に入ったようでヘドバンしながら聴き入ってました。自分たちは遅れて来たので、4曲やって終わりました。

 

その後ビールをおかわりして、さらにテキーラまで飲んで、ルイは相当泥酔し始めています。空きっ腹にそんだけアルコールを入れるのは本当はよくないでしょうね。僕も同じ量付き合ってるんですが

演奏が終わった後はDJがいろんなタイプのダンスミュージックを次々に回していきます。女の子だけのグループも結構あって皆踊っているので、自然とアイコンタクトで一緒に踊ったりなんかするわけですが、アルテュールは早速口説き始めててさすがですね。僕は精神的なハードルというより、このクソうるさい中でかつ酔っ払っている状態で、会話そのものが非常に困難で口説くどころではありません。

 

ひとしきり踊った後でルイと二人でちょっと休憩。

ルイ「了三、誰にも言わないでくれるかい」
僕『何よ。なによなによ言いなさいよ』
「実は今好きな人がいるんだ」
『おお!? 誰よ、だれよだれよだれよ』
「それが、アルテュールの彼女なんだ
『ぶふっ』

こいつほんと面白いやっちゃな

『え、なんでそうなっちゃったの』
「実はこの前二人でデートに行ったんだよね。アルには内緒で」
『ええ!? そんなことあるの!』
「まあ、いろいろあって。それで静かな公園で二人で寝っ転がりながら話して、同じ空を見ていたら、なんだか好きになってきちゃってね」
『はえー詩人だねえ。でも本当は手出したんでしょ?』
「いや、何もしてない。誓って」
『ほんとに〜? じゃあ今後どうしたいのよ』
「もちろんアルは大事な友達だからね。裏切ったりするつもりはないよ。ただ僕の胸のうちにしまっておくだけさ」

ちなみにアルの彼女は中国人です。ルイは東アジア系の女の子が好きなんでしょうね。僕からすれば日本女性の80%はルイをイケメンだと断言するレベルだと思うので、今度日本人を狙ってみたらとアドバイスしてみましょうか。

 

その後2時半くらいになってクラブを出て、最終メトロにギリギリ乗れて帰宅しました。あっぶねえ。

パリ初のクラブ体験はまあまあでした。今度は僕の好きなDJが来ているクラブに行ってみたいですね。