5月31日(タリン滞在最終日)

5月31日。

ケンは早朝の便で出発するので6時頃に起きた。自分もそれに合わせて起きて部屋からお見送り。彼はこれから数日準備した後、もう一つ別のオーディションを受けに行くのだ。

もう一眠りしようかと思ったがすぐ寝付けられそうになかったので、仕方なく起きて風呂に入ってブログを書く。この日はホテルの朝食がないのでどこかで食べなくては。

 

チェックアウトの際にしばらく荷物を預かってもらえないか頼んでみたら快諾してくれた。ありがたい。これで夕方の飛行機までまた散策できる。しかし残念ながら今日は曇り空。まあ直前まで雨が降っていたくらいなので、濡れないだけよしとしましょう。

 

 

 

やってきたのはピエールのショコラティエ。ここもタリンでは有名なお店で、朝8時から開いているので朝食にぴったり。天気が良ければ外で食べるのも気持ちよさそう。

 

 

 

ケーキは色々あって迷うところだが、ピエールの名前がついていたチョコケーキを選んだ。一口食べてみると、おお複雑な味わい。マーマレードの風味なのだろうか、ただのチョコケーキじゃなくて一手間加わった香りが口に広がる。とても美味しかった。

 

その後は昨日も紹介したトームペア城へ。普段は中に入ることは出来ないのだが、なんと週に一回、金曜日の11時からは英語ガイドのツアーで中を無料で見学することができるのだ。昨日のうちにメールで予約を入れておいた。いやーこんな機会に恵まれるとは、ツイてるなあ。

ツアー参加者は10人くらい。厳重な荷物検査を受けた後で、案内の男性についていく。

 

 

 

城内は現在こうしてエストニアの国会議事堂として使われている。なので週に一回しか見学が出来ないのだろう。窓枠や天井のギザギザ模様がエストニアの象徴的な意匠だと説明があった。

ここに皆着席してしばらくお話を聞いていたが、内容は多岐にわたるものだった。選挙のシステム、議会政治の仕組み、現在の政党同士の力関係、イギリスEU脱退の影響、外交と軍事について、などなど。特に隣国ロシアとの未だに解決していない領土問題と今後の両国関係についてはかなり熱のこもった話しぶりで、実に考えさせられるものだった。観光ツアーというよりはすごく真面目な社会科見学の様相だった。

 

 

 

この白の間は18世紀に作られたもので、かつてはここで議会が開かれていたらしい。ちょうど地元の小学生らしき集団もいて少し賑やかだった。この部屋の窓からもヘルマン塔が見える。太陽が昇る日にここに国旗を掲げ、エストニアの代表的な歌(これが国歌なのかどうかはわからない)を大勢で歌うという伝統があり、まさしくエストニア(の独立)の象徴なのだという。

今調べてみたら、ちょうど今年開催される五年に一度の「歌と踊りの祭典」は元々独立を願うお祭りから始まったようで、こういうところにバルトの民の魂のルーツが強く感じられる。お祭りは7月の頭か… すごく行ってみたいがパリのジャパンエキスポと被ってるんだよなあ。

 

 

 

1時間ほどのツアーが終わって外に出たらすっかり晴れていた。

ケン「(LINEで)今日すっごい天気悪いな」
僕『(写真を送る)』
ケン「おい! なんで今頃そんなに晴れてるんだよ!」

んー人徳、かな。

 

 

昨日もあったライブ会場。この時間はジュニアオーケストラが演奏していた。ほんと晴れて良かったね。雨だったら楽器が大変なことになってたよ。

さてタリン観光最後の目的地へ。

 

 

旧市街から東にトラムで7、8分ほど移動。まっすぐな道を進んだ先にあるのは、

 

 

 

カドリオルグ宮殿。ね、青空がすごく重要なのがわかるでしょう。この色彩の対比こそが魅力なんだなあ。

庭園をぷらぷらと歩き回った後、もうあまり時間はないけどせっかくなので中に入る。もちろん有料。

 

 

 

白い部屋に白のグランドピアノ。誰か弾いたりすることはあるのだろうか。

この上の階に絵画や調度品などが展示されている。画家の名前は全然知らないものばかりだったが、おそらくこの地域出身の画家たちなのだろう。展示数はまあまあ多いし興味深い作品もいくつかあったので、入ってみて良かった。

 

 

 

この後はホテルにスーツケースを取りに戻って、来た時と同じくトラムで空港へ。

移動日込みとは言え同じ街に4日間もいるのかーと当初は思ったが、まったく飽きないし、出来るならまだまだ居たい。やはり飯がうまいというのは大きい。それにまだ行ってない博物館や教会がいくつかあるので、またいつか来たいな。

 

ケンの挑戦もうまくいったし、天気にも恵まれて、楽しい旅だった。多少無理をしてでも来て良かった。もう十分リフレッシュしたので、明日からの1ヶ月はわき目もふらずに走り続けよう。