2月22日(ガレット会食)

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金曜日。前日までの疲労が響いて夕方まで寝ていました。そんなこともあり日記をすぐに更新できなかったのです。

さてこの日は以前にも書いたミユさんとの約束の日です。何を食べに行くか訊かれてガレットを提案したら乗ってくれたので、モンパルナス駅で待ち合わせて店を適当に探す流れになりました。モンパルナスはパリの南側の地区で、クレープ屋さんが多く集まってる場所でもあります。聖燭祭の日に食べに行った店もこの地区です。

 

19時に待ち合わせてクレープ屋のある方面へ歩く。「前にジョスランという店に行きましたよ」という話をしたら彼女も知ってました。やはりあそこは有名なんですね。前に日本のガイドブックに紹介されていたみたいで、それで日本客が増えたので日本語のメニューも用意するようになったとか。

一通り見渡してみてそれなりに賑わってた店に決めて入りました。プルーガステル(Plougastel)というお店です。リンク先はお店の公式サイトですが、なかなか雰囲気が良さそうでしょう。

 

 

写真だとわからないですが、このメニューもクレープ型になっててかわいいです。僕はハム、きのこ、チーズのKerlouan、彼女はアスパラ、チーズ、サワークリームのLa Nantaiseを注文。アスパラのガレットは初めて見ましたね、そちらも食べてみたかったです。値段はジョスランに比べて少し安いですね。

 

 

こちらのお店は五角形のガレットなんですねー。お茶みたいに見えるのはシードルです。さてお味の方は… うん、美味しいですね。こちらも生地とチーズの相性が良くて、ジョスランと甲乙付け難いです。

しかしシードルを飲むなんて何年ぶりかわからないです。日本じゃ狙ってそういうお店に行かないと飲む機会はほとんどないですからね。実は北海道には増毛シードルというのがあるんです。ぞうもうじゃないですからね、飲んでもそういう効果はありません。自家製で樽ごとに味が違うというので非常に興味深くて、以前買って飲んだことがあります。その時はすすきののバーでそれを扱ってるお店があって、そこで開店前に行って直接買うことができたのですが、今はどうかわかりません。今まで飲んだシードルの中ではそれが一番美味しかったです。

 

閑話休題。クレープ屋を出たあとで喫茶店に行きました。話した内容なんですが、厳密な専門は違えどお互い作曲を学ぶ学生なので、まあそういう話がやはり多かったです。彼女は日本の大学院を卒業後、パリ近郊の音楽院に2年いて、そして今年僕と同じ音楽院に移ってきたそうです。ラヴェルを大変好んでいるので、バリバリの現代曲を書くわけではないみたいです。

ミユ「普段ショッピングとかしたりします?」
僕『いやーなんせ貧乏暮らしですからね。それに金があるなら全部コンサートにつぎ込みたいし。ショッピングって言ったらやっぱり服とかですか?』
「そうですね、アクセサリーとか」
『僕は日本から持ってきた服だけで着まわしていくつもりですよ。今着てるこれもユニクロだし』
「あーそうだろうなと思って見てました」

ユニクロを着てるおっさんはダメですか

 

僕が北海道出身ということで、彼女はアイヌについて詳しく聞きたがってましたね。僕もそれほど詳しいわけではないですが、札幌に住んでいれば学校教育で通り一遍は習いますし、かつて道東旅行をしたときに色々見てきたものもあるので、そういう話をしました。今時若い世代で興味を持つのも珍しいなと思いましたが、ひょっとして彼女はゴールデンカムイのファンか…? その話題を振るのを忘れてました、くっそー。

あとは旅行の話題もありました。彼女は以前イタリアに2週間行ったことがあるみたいで、すごく楽しかったそうです。特にヴェネツィアが気に入ったと言ってましたね。まあイタリアは是非とも行かなくちゃいけない国なんですが、やっぱり2週間くらいは欲しいですよね。果たしていつ行けるやら…

 

まあそんなこんなで楽しい食事会でした。また機会があると嬉しいですね。

「てめー女と飯食いに行って孤独なグルメタグをつけるとはどういう了見だ」って?

心はいつでも孤独です。光の中にこそ闇があるみたいなことです。知らんけど