1月28日

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さて今週も張り切って学校へ。先週は天気が良かったですが、今日は残念ながらいつも通りどんより空。気温も結構低いです。

今日のゲストは作曲家ではなくバイオリニスト。現代作品の紹介をしつつもバイオリン属のいろんな楽器の紹介もやってました。テノール・ヴァイオリンは実物を見たのは初めてです。ヴィオラより大きいので演奏は大変そうでしたが。

その後作曲家と演奏家の関係性について面白そうな話をしてたのですが、なんせ喋るのが早い人だったので細かいところまで聞き取ることができませんでした。録音を聞き直して、面白かったら改めて内容を書きます。どんどんやることが溜まっていく…

 

授業が終わってルイが駆け寄ってくる。
「今日ラーメン食べに行くんでしょ!?」
「そうだよ、すぐ行く?」
「もちろん、フゥー楽しみー!」

特にどこへ行くと決めてたわけではないのですが、以前に日記に書いた通りオペラ地区に日本料理屋が密集しているので、そこらへんをぶらついて適当に店を探すことに。しかしどこも夜の営業は18時開始で、まだ30分ほど時間が余ってたので、近くのバーでビールを飲んで時間を潰しました。

ルイ「さっきの授業は面白かった?」
僕「まあね、自分もバイオリン弾くからさ」
「え、ほんと!? 知らなかったよ。どっかで演奏したりしないの?」
「いや、全然そんなレベルじゃないから。趣味で弾いてるだけさ。ルイはなんか楽器やってるの?」
「ピアノも多少は弾くけど… それよりはギターかな。今ポップスのバンドもやりたくてさ。僕がギターやって、彼女がベースで、それでバイオリンを加えたら面白そうじゃない? どう?」
「あー… なに、エレキバイオリンみたいなやつで?」
「いや普通の楽器に取り付けられるマイクあるから、それで十分だよ」
「へえ… ボーカルもいるの?」
「誰か呼んでもいいし、彼女も結構歌うからそれでもいいし」

女性ボーカル兼ベースってお前の彼女は秋山澪かよ。羨ましいなチクショー。

 

「(話は変わって)普段は彼女が料理してくれるんだけど、まあ面倒な日もあるからそういうときはケンタッキーに行ったりするんだ。僕はすごく好きでねー、こんな大きいパックを買って二人で食べるんだけど、油断するとすぐ太っちゃうよ」
「あー、ルイは脂っこいものが好きなの?」
「うん、コロンビア料理もそういうのが多いし。もちろん極端なのは嫌だけど」

なるほど、これは良いヒントになりました。だったらということで、パリのラーメン屋でもこってり系で最も有名ななりたけを提案してみたら本人も乗り気だったので決定。18時少し過ぎたくらいに向かったのですが、店内は既にほぼ満員でした。すごい人気ですね。

 

ルイ「ああ、もうこの匂いを嗅いでるだけでテンション上がってくるよ。なにかオススメはある?」
僕「いや自分も初めてだからさ… これメニューに醤油系と味噌系があるけど、僕は味噌を選ぶよ」
「味噌いいよね! 僕もそうしようかな。他にアントレ(前菜)でも頼む?」
「え!?」
「ほら、餃子とか」
「ああ、なるほど… いいんじゃない、頼もうか」

ラーメンにおける餃子をアントレと表現するあたりパリくさくて良いですね。まあラーメンと同時に出てくるんですけどね

すでにビールも飲んでるし、飲み物は別に要らないかなとも思ったんですが、ラムネがあったのでルイの反応見たさにそれも注文。「どうやって飲むのかやってごらん」と言って苦戦するルイを眺めてました。

ルイ「うん、おいしいね」
僕「うん、でもまあ日本だったら1ユーロで買えるからさ(ここでは3ユーロ)」
ルイ「そりゃそうだよ。僕だって地元のビールはすごく安いけど、こっちで買ったら2、3倍はするもの」

 

 

その後ラーメンと餃子が到着。醤油とラー油を取り皿に注ぎ、食べ方の説明。自分が普通にラーメンを啜ってるのを見て「おおー」なんて言い出す。ルイの様子を見てると、まあ当たり前ですが「啜る」というのが難しいですよね。

その後も箸の持ち方を教えたり、ニンニク潰すアレの使い方を教えたりして外国人との定番のやりとりを一通り済ませました。ルイはラーメンの味がいたく気に入ったようです。

「どう、美味しい? 脂っこすぎない?」
「すごく美味しい! これでちょうどいいよ!」
「そりゃよかった」
「ラーメンは日本全国にあるの?」
「そうだね。地方によって色んな種類があるよ。僕の地元の札幌だったら、味噌が一番特徴的かな」
「そうなんだ! どう、札幌の味噌と比べて、どっちがおいしい?」
「(得意げな顔で)まあ札幌の方が美味いね。それにもっと安い」
「なにそれ完璧じゃん。いいなー食べてみたいよ」

見てますか札幌のラーメン屋さんの皆さん。特別待遇を待ってます

 

「どう、満足した?」
「もう大・大・大満足(très très très content)だよ!」
「そりゃ良かった。まあ正直言って僕にとっても美味しかったよ、良い選択だったね」

その言葉に嘘はなく、普通に美味しかったです。とんこつ味が定番・王道的なので、変な癖がないあたりが人気の秘密かもしれません。注文のときに脂の度合いを訊かれて「普通」にしましたが、それで十分こってりしてました。こってり系が嫌いじゃないなら最初にパリでラーメンを紹介するには良いんじゃないでしょうかね。

素のラーメンが11ユーロ、チャーシューメンが14ユーロでした。

 

ルイから今度は他のクラスメイトも誘って一緒にご飯食べようと提案をくれて、嬉しかったですね。上級生と話す機会なんてほとんどありませんから、とても楽しみです。

果たしてバイオリンでバンド結成計画は今後どうなるのか、乞うご期待。