お久しぶりです。このブログを始めた頃は毎日更新とかほざいていたのがこの様ですよ。まあ定期的な更新を楽しみにして下さってる方には申し訳ないんですが、本当にここ最近はただただ引きこもってるだけなので、全然ネタがなかったんです。
そんな中最近あった出来事で大きなものと言えば、今月14日にパリのメトロ14番線の延長工事が一応完了して、うちの近所に新しく駅が造られました。本来は今年の春にもう完了する予定だったんですが、お察しの通りずっと工事が中断していたのでここまで時間がかかっていました。まあでも1年遅れにならなかったのはフランスにしてはようやっとると思います。
というわけで昨日初めて乗りに行きました。
家から歩いて6、7分のところです。M14の文字が見えますね。実は本当の14番線の最寄駅はここではないのですが、そっちの方はまだ工事が終わってなくて使えないのでこっちに来た次第です。冒頭で一応と言ったのはそういうことです。
さすがに新造されたばかりなので綺麗な感じですね。これがいつパリ色に染まってしまうのか見ものです。
Wikipediaに書いてある通り、この14番線は自動運転なので先頭車両にも運転席はありません。なのでこのように窓から進行方向がばっちり見えてなかなか愉快です。
「はえーメトロのスピードってこんな感じなのかー」なんて思ってると、あっという間にパリ中心部のシャトレに着いてしまいました。これは感動的でしたね。これまでだったらバスで40分、メトロ乗り換えで35分くらいかかってたのが、家から中心部まで直通20分で行けるわけですから、ものすごく便利になったもんです。
思えばぼくがパリに住み始めた頃はトラムもまだうちのエリアまでは届いてなかったですから、それが今では非常に充実した交通網に囲まれています。クリッシーはいいぞ。治安は良くないけどな。
さてせっかく中心部まで来たので、例年クリスマスマーケットをやってる場所が今年はどうなってるのか、見に行ってみましょうか。シャトレの去年の様子はこちらから。
今年も大きなツリーは用意されていましたが、さすがに人は少ないですね。そして左にあるウィルス検査所。ここはどうやら事前予約してる人専用のようですが、最短15分で結果が出ると書かれていますね。パリは路上でもこうした検査所がちらほらあります。
ここから歩いてテュイルリー公園の方へ向かいます。
ルーブル美術館裏のお土産横丁。開いてるお店もちらほらありましたが、ほとんどは閉まっていました。ここを抜けるとテュイルリー公園に到着。去年の様子はこちらから。
まあわかってはいましたが、あの賑やかなマーケットと遊園地も今年はまったくありません。こうもすっからかんだとやっぱり物寂しいですね。
この後はオペラ地区にある京子食品へ焼肉のたれとドレッシングを買いに行きました。一応これが主目的だったんです。
入り口のところにお餅が売っていました。いやー餅なんてずっと食べてないですからね。実家のお雑煮が恋しくなります。
この地区の日本料理店はもちろん全て閉まってて閑散としていたんですが、このパサージュのお店はほぼ全部営業していました。中に面白日本語の洋服店を見つけたのですが、ちょっと写真を撮りづらい雰囲気だったので残念。絶対に許可とってないジャンプ漫画のキャラクターTシャツとか紹介したかったんですけどね。
さて帰りもメトロに乗ろうかと思ったらジュンク堂が目に入ってしまったので、ちょっと覗いて行きましょうか。
雑誌コーナーで復刻ジャンプなるものを発見。おおこれは読んでみたいと思ったんですが、こんなでかい本をうちに置くスペースはありません。ぐぬぅ仕方ない。
地下の漫画コーナーへ。店内ポップは現在アニメ放映中の呪術廻戦。海外人気高いですからねこれ。ハートギアというのは知らなかったんですが、作者は去年ジャパンエキスポでライブドローイングを披露していたタカキツヨシですね。やっぱりこの人は絵が上手い。今Wikipedia見てみたら日本よりもフランスの方が売れてるんですね。
ポケスペを発見。懐かしいですねえ。金・銀編まではコミック集めていましたよ。
ユーゴーのレ・ミゼラブルがコミカライズされてるのは知ってたんですが、やはりフランス語版も出てましたね。これも漫画として良く出来てるので、いつかまとめて読みたいところ。
Cuvieの『絢爛たるグランドセーヌ』。フランス語では単にアン・セーヌとなってますね。10巻ぐらいまでは既に読んでいますが、これは面白いですよ。何を隠そう彼女はもともとエロマンガ作家だったので初めてこれを知った時には驚いたもんです。しかしそれ以上に驚くべきはこれを連載しながらエロマンガも今なお続々執筆しているという。どうなってんだ。
さてせっかくだから夏子の酒の続きでも買おうかと思ったんですが、いつも置いてある場所には見当たりません。店員さんに訊いてみました。
僕『すみません、夏子の酒って置いてます?』
店員「えっと確かこのへんに……」
『前はここらへんにあったんですけどね』
「そうですよね。いや場所は変更してないので、ここにないってことは……ちょっと調べてきますね」
2分ほどして戻ってきました。
「どうも出版社の方が翻訳作業を打ち止めにしたみたいですね。なのでもし他の出版社が引き継がない限りもう続刊は出ないということになりますね」
『マジっすか……』
ほら出たよ。いやーこんな予感はあったんですよね。有名な作品ではないし、メインの読者層に引っかかるような画風やテーマではないですからね。だから買い支えようと思ったんですが、やはりだめだったか……こういうことはよくあるのかなと思ったら、先ほどの店員さんが店長さんらしき人とこのことを話してて、「そんな無責任なことあるの!?」というリアクションをしてたので、さすがに打ち止めになるのは珍しいんでしょうかね。
というわけで「夏子の酒で学ぶフランス語講座」はお蔵入りになることが決定してしまいました。いや実は結構やる気あったんですよ。なぜならこんなことやる人間は世界に一人しかいないという確信があるからです。やっぱり何事においても「自分しかやらん」ことをやるのが大事ですよ。まあでも買った2冊はある意味ものすごく貴重なものになったとも言えるので、紹介も兼ねて少しやるかもしれません。
というわけで皆様楽しいクリスマスを。僕は一人で餃子でも食べます。