凱旋門から覗く夕日。日差しがようやく弱まって良い時間になってきました。
電柱に登っていた少年が警備員に怒られて降りたのですが、
結局他の人が登っています。いよいよ大歓声の中、先頭集団がやってきました。
アラフィリップの後ろにトーマス(姿は見えない)。
ベルナルと、奥にキンタナ。
その後ろからサガンがやってきました。サガンは序盤からずっとマイヨヴェールをキープし続け、今回も見事獲得。これでマイヨヴェール7回、史上最多記録を更新しました。
まあ、とにかく速すぎる。これらの写真はムービーで撮りながら手元を見ずにシャッターを切りまくって撮ったものなんですが、目視で目当ての選手を探すのはほぼ不可能です。なにせ自転車の滝ですから。
この後ぐるっと凱旋門を回って、
奥の方からまた戻ってきます。日記に書いた通り、「え、もう終わり!?」みたいな話をしていたのですが、この後7回もやって来ました。
テレビカメラを持ったバイクが目の前で止まる。周りはコロンビア人だらけでずっとコロンビアコールされていたのですが、負けじと「キンターナー!」と叫びました。どっかでV使ってくれねーかな。
こんな良い位置のくせにクソザコカメラで撮るなんて、なんという贅沢の無駄遣い。
モビスター勢の中にいるキンタナ。
多分5、6周目あたり。
ここから集団のスピードがさらに上がると、速すぎて僕のiPhoneカメラでは全然追いきれません。
多分サガンの残像。
多分キンタナの残像。こんな具合です。
さて凱旋門の周回が終わり、いよいよラストスパートです。ここからは何も見えないのでモニターを注視するしかありません。
これが決着の瞬間。
奥様と抱き合うベルナル。
ぞろぞろと帰っていく護衛車の列。
空撮ヘリが飛んでいます。
以上! ツール・ド・フランス2019、最終ステージのシャンゼリゼゴールの紹介でした。
今回は最初にシャンゼリゼを通るときにルーブル美術館を通過するというコースになっていました。その映像を最後に紹介します。
これすごいですよねー。是非生で見てみたかった。まあ報道陣以外入れなかったんですけど。
ここに至るまでの長い文章を読んで頂いた方には、ただ写真で紹介されるだけだった場合の選手の姿と、きっと少し違って見えたのではないかと思います。やはり長いドラマを知って、臨場感を持って観戦すると楽しさが段違いですよね。僕は『有田と週刊プロレスと』でこのことをよくよく勉強させてもらいました。
今年は総合敢闘賞にアラフィリップが選ばれました。敢闘賞はフランスに有利な審査になることが多いのですが、今回は誰が見ても文句のない受賞だったと思います。ツールを大いに盛り上げてくれてありがとう。
にわかのファンでありながらこんな贅沢な体験が出来たことを幸運に思っています。また来年、チャンスがあれば生で観戦しようと思います。