今週の火曜日から木曜日は僕の先生の門下生コンサートが行われました。会場はコンサートでよく行くフィルハーモニー・ドゥ・パリの近くにある怪しげなライブハウスで、そこにアクースモニウムを設置して作品発表を行いました。設営準備やリハーサルなどがあるため、この期間の授業はお休みです。
実に怪しげですねえ。客席はだいたい80前後で、その周りを囲むように様々なスピーカーがセットされています。
前方にはこのように寝っ転がるスペースもあります。コンサートホール以外の場所でアクースモニウムを行うときは割とこういうのが多いです。実際ここもいっぱいになるくらい寝てる人たちがいました。
客席後方にミキサーが置かれ、作曲者はここで操作しながら自作の発表をします。20〜30個あるスピーカーを同時に操作するので入念なリハーサルが必要です。
見辛いですが、ビールサーバーも用意されて販売していました。お客さんのほとんどはビール片手に聴くような感じなので、そういう雰囲気のコンサートなんだと想像してください。意外にもと言っていいのか、客席は満杯で立ち見が出るくらいお客さんが来ていました。まあもちろん大多数は学生たちの友人や身内だと思いますが。
さて僕の学年の作品発表はなかったのですが、ルイは今回作品発表をしました。平均的な作品時間が10分前後の中で彼の作品は5分と短いです。ですが面白かったですし、ある意味で一番気に入ったとも言えるほどです。ちょっと安心しました、出来が良くなかったら本人に何て言うべきか気を遣わなきゃいけないところでしたから。まあ将来逆に相手にそうさせる可能性もありますが。
なかなかルイとじっくり話すチャンスがなかったので、またラーメンでも食べに行った時に感想を伝えることにしましょう。
他の学生の作品は、中には良いのもありましたが、やはり全体的にまだ荒削りというか、構成や音そのものに対する意識が弱い感じでした。それになにより縮こまってるというか、妙に完成度を追求しようとしているように思えたのですが、どうせ勉強中の身なので、もっと自由な発想で作っていいんじゃないのかなと思いましたね。まあ前回の門下生コンサートではその自由な発想が行きすぎて困ったことになってる例もあるので、バランスはもちろん大事なんですが。
さて次回のコンサートは6月で、僕も作品を提出する予定です。それぞれ与えられたテーマに基づいて作ることになってるのでどういう方向になるのかはまったく未定なのですが、楽しみですね。今からアイデアをいくつか用意しておかないと。