『ハコヅメ』のED

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本日は僕の誕生日です。おめでとー! それはさて置き、アニメの小ネタです。

 

 

今期のアニメの中ではこの『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』が結構好きで毎週楽しみに見ているのですが、今になって「エンディングの曲の歌詞が良いなあ」と思い始めたんですよね。

 

 

ニコニコでは「作者の知らない休日」「広報用」などと散々言われているエンディングなんですが、サビの部分の歌詞をちょっと引用してみます。

 

変われたのかな 変われるのかな
逃げど進めど どちらも苦しいけど
私に意味があるなら
ここに居られるよ

散々な日が終わるのなら
私はどう思うのかな
不安と夢をかき混ぜて 眠ろう
明日もどうせ今日でしょう

 

注目はもちろん一番最後の「明日もどうせ今日でしょう」という表現ですね。「明日もどうせ今日と変わらない日が続くのだろう」というような意味に加えて、「寝る頃にはもう日付が変わってしまって明日が今日になってしまった」というのも重ねられてるのかな、というのは僕の勝手な想像ですが。とにかく素晴らしい表現だなと思いますね。

歌詞全体がこの物語にピッタリであるのもさることながら、前向き風でありながら特に何も問題が解決されないまま日々が進んで行く感じが非常に現代的だなと感じられて僕は気に入っています。

 

それにしても気になるのはこれをどう外国語に翻訳するのだろうかという点ですね。かつてのファンサブの時代ならOP・EDの歌詞も翻訳されることが多かったのですが、公式配信だと基本的には一切翻訳されないので、プロがこれをどう翻訳するのかは正直見てみたかったですね。英語やフランス語だとこの「どうせ」みたいなニュアンスをどう落とし込むのかがまったく想像つきません。中国語とかだと案外いけるんでしょうかね。

 

僕自身は、既にある詩(歌詞ではない)に音楽をつけることは何度かやったことがありますが、作詞作曲という形で作ったことは一度もありません。「うまぴょい伝説」を引き合いに出すわけじゃないですが、アニソン・キャラソン・電波ソングなんかは歌詞と音楽の一体感が非常に重要なので、やっぱり両方できるのが理想だよなあなんて思ったりはします。しかしこの「明日もどうせ今日でしょう」みたいな表現ができるようになれるのかと言えば非常に自信がないですね。作詞の世界も甘くないということがよくわかります。

 

マニアックな余談ですが、この『ハコヅメ』のOP・EDは別々の人が作曲していますが、両方とも「フラット1つの調で始まってサビになった瞬間にフラット4つの調(つまり同主調)へ転調する」というのがまさかのネタ被りになってて面白いです。お互いに第1話を見て「げ!」って思ったりしたんでしょうかね。

 

 

まあそんな感じの小ネタでした。『ハコヅメ』は第1話から面白いんですが、その後どんどん良くなっていってるなという印象です。時間がある方は是非見てみてください。AmazonPrimeの方はこちらから

この主人公役の声優が非常に素晴らしいです。若山詩音という、子役出身で声優経験はまだ浅いみたいですが、単純に上手いですし味があってとても良いですね。今後もどんどん活躍していってもらいたいです。