11月30日(井山ぁぁあああ!!)

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先週の金曜日から農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦、通称農心杯の第2ラウンドが5日間連続で行われて今日が最終日だったわけですが、井山やってくれましたねえ

この農心杯は例年なら北京と釜山で開催されるのですが、去年と今年は当然の如くネット対局になっています。ルールは日中韓の各5人の代表による国対抗勝ち抜き戦で、一人の棋士は負けるまで次々と対局して行って、負けたらその時点で敗退して次選手に交代、最後まで選手の残っていた国が優勝という、面白いルールですよね。

 

で、井山は大将、ではなく三番目の中堅として出場したわけですが、なんと中韓4人のトップ棋士をバッタバッタと倒して4連勝。いやーすごすぎますね。

当然のことながら井山よりも世界ランキングが上位の棋士ばかりなので、どの対局も厳しい場面がいくつもあったわけです。今日の対局なんかも、中盤で難しい決断を迫られてかなり状況を悪くして、一時は評価値が井山側の勝率10%まで落ち込んでもう完全に終わったかと思ったんですが、勝負手を繰り出して行って相手の隙が生まれるやキッチリそれを咎めに行って、見事に逆転勝ちを果たしました。男だぜ井山

 

2年前の囲碁記事でも書いた通り、中韓の棋士にとっては30代なんて化石なんですよ。現に今大会で30代の棋士は日本代表を含めても井山しかいません。そんな彼が世界戦で暴れまわってるわけですから、嬉しいじゃあないですか

そして最終ラウンドが来年2月21日から始まります。残る対戦相手は世界1位の申眞諝、2位の柯潔、7位の羋昱廷です。このボスラッシュを乗り越えて久しく遠のいていた日本の世界戦勝利をもたらしてくれることを願って止みません。

 

というわけで日本棋院公式Youtubeチャンネルで皆さんも一緒に応援しましょう。今日の配信では対局後に井山本人のインタビューもあったのですが、そのときには中韓の人からも祝福のコメントが届いていて、これはとても嬉しいことですね。それだけ井山の真摯で誠実な人柄が愛されている証拠でもあります。政治的に対立している状況であっても、文化的な紐帯は守っていきたいものです。