僕が好きなアニメOP・ED集 その1

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この前言ったことを早速実現させました。僕が気に入っているアニメオープニング、エンディング映像の紹介です。

こういうのは普通のブログっぽくてちょっと気がひけるのですが、まぁたまには一般向けの記事があってもいいかぐらいの気持ちで書いていきます。(別に普段が変態向けとは言っていません)

 

今回は3人のアニメーター、石浜真史梅津泰臣江畑諒真を特集します。

 

石浜真史

石浜真史は1990年から原画デビューし、2005年からOPEDのコンテ・演出を務めるようになります。スタッフクレジットを巧妙に映像に溶け込ませる手法や、近年は特にその色彩やコンテで一発で石浜担当だとわかるくらい特徴的な映像を作る人です。

まずは2005年の『かみちゅ!』のオープニングです。

 

 

今見てもオープニングとしての完成度がとても高くて、これだけで作品の世界観がうまく表現されています。これは作品本編も面白いのでおすすめです。僕がアニメを見始めたのがこれくらいの時期だったので、個人的にも思い入れがありますね。

 

次に年代飛んで2014年の『ヤマノススメ セカンドシーズン』のオープニング。

 

 

これはとてもよく特徴が出てますね。映像的な楽しさだけでなく音楽との合わせ方がまあ本当に見事です。これでわかる通り彼は監督の名前をデカデカと表示させるのが好きなので、これまで何人もの監督が被害に遭っています。

そして2012年に『新世界より』で監督デビュー。それ以降の監督作品でもそうですが、いざ自分が監督のときは名前を小さくクレジットしてるのがお茶目で面白いですね。

他にも彼が手がけた素晴らしいOPEDは沢山あるので、興味ある方は検索してみてください。

 

 

梅津泰臣

梅津泰臣は1982年から原画デビュー、Zガンダムで早くもOPEDのアニメーションを手がけるようになり、のちにコンテ・演出も務めるようになります。WikipediaにもOPEDに対する思い入れが書かれている通り、各所から依頼が来るほど定評のある人です。

まずは2006年の『女子高生 Girls-High』のエンディングから。

 

 

これとまったく同じ時期に『涼宮ハルヒの憂鬱』が放送されていてそっちもEDがダンスだったので、被ってしまったのは運が悪かったですね。しかしハルヒにしても千花ダンスにしても、作画枚数を多くして動きの滑らかさを表現する方向性であるのに対し、こちらはあくまで素人風に、かつ各人のキャラクター性の表現として踊らせているのが面白いところです。静止画との取り合わせ方も見事で、インパクトがあっていいです。これを基に多くのパロディー映像が作られたのも納得の完成度です。

 

次にまた年代飛んで2015年の『幸腹グラフィティ』のオープニング。
(niconicoが見られない方はvimeo版をどうぞ

 

 

これも初めて見たときに衝撃を受けました。本編は、僕としてはシャフトの作風とあまり合ってないなと思ってそれほど好きではなかったのですが、このオープニングは忘れられなかったですね。曲も素晴らしいです。

余談ですが、これの音楽担当が今をときめくコトリンゴで、当時はまだ『この世界の片隅に』が作られる前でしたから、それでも十分知られていたとは言え今ほどの知名度は無かったのです。で、今作の音楽が本当に素晴らしくて僕はサウンドトラックだけ買ったんですよ。それで友人に「いやー幸腹グラフィティあまり評判は良くないからこれでコトリンゴの名前が知られるきっかけにはならなさそうだけど、これだけのクオリティの曲が作れるなら絶対近いうちに売れるよ」って言っていたんですが、まったくその通りになりましたね。なので仮に僕が将来商業音楽を手がけることになったとしても、「運が悪くて売れなかった」という言い訳はできなくなりました

 

梅津泰臣もまた他に名作が沢山あるので、興味あれば検索してみてください。彼が監督した作品『ウィザードバリスターズ』のOPも大変素晴らしいです。本編の内容は、うん……

 

 

江畑諒真

江畑諒真は前二人より年代が下です。原画デビューが2004年、その後2008年のマクロスFで作画監督デビュー。その後OPEDの一人原画を多く手がけることになります。

彼のアニメーションはこれも一発でわかるくらい特徴的で、人物の重心の取り方や江畑ステップと呼ばれる歩き方など、とても印象的な作風です。誇張した動きのはずなのにリアリティを感じさせる、これこそアニメの真髄とも言えるような表現をする、素晴らしいアニメーターだと思います。

まずは彼の代名詞とも言える2014年の『天体のメソッド』のエンディングから。ただこのエンディングは少し特殊で、イントロが本編の終わりと重なりながら始まって20秒くらい経ってからEDの映像に入る形式なので、ちょうどいい映像が見つけにくいです。一番整ってるものを紹介しますが画質は少し悪いです。高画質版はniconicoで他のを検索してみてください。おそらくYoutubeには今のところ(アス比が変なものしか)ED動画はありません。

 

 

彼の作風の特徴と魅力が実に詰まっている映像ですね。歌もとてもいいです。サビ後のケツの埃を払うカットが最高に素晴らしいですよね。

※3/18 追記
インフィニットが『天体のメソッド』の第17話だけをなぜか公式でアップしているので、そちらだと高画質なエンディング映像が見られます。リンクはこちら。27:20から始まります。まあこの動画がいつまで残ってるのかはわかりませんが……

 

 

次に2015年の『アブソリュート・デュオ』のオープニング。

 

 

バトルアクションの作画をやらせても大変素晴らしいことがわかりますね。サビ以降は完全に「江畑諒真展」を見ている気分になります。この2本だけでも十分に彼の個性が伝わると思います。

アニメ本編の仕事としては、先ほども紹介した『ヤマノススメ セカンドシーズン』の第17話での一人原画回や、2017年の『プリンセス・プリンシパル』の第5話作画監督回など、江畑諒真の魅力がたっぷり詰まっているので見てみるのを勧めます。プリプリは僕も好きで続編を期待していたのですが、残念ながら難しいでしょうね。

 

それと、2016年の『Dimension W』はOPを梅津泰臣が、EDを江畑諒真が担当しているというとても豪華な作品です。それなのに残念ながら本編はイマイチで、「最高級のバンズで挟んだ粗末なパティのハンバーガー」とまで評されている始末です。最後にそれを紹介しましょう。

 

 

 

 

さて今回は以上です。気が引けるとか言っておきながらタイトルに「その1」と書いていて、続きの記事をやる気満々なのがバレバレですね。というわけでいずれ「その2」以降もやろうと思っています。

僕が好きなアニメOP・ED集 その2
やってまいりましたこのコーナー、もっぱら自分のためのアニメオープニング・エンディング特集第2弾です。 前回はこちら。 前回は3人のアニメーターを特集して主に映像を楽しもうという趣旨でしたが、今回は音楽の方に注目してみましょう。ずばり、MON...