【イタリア旅行】8日目 ローマ(ヴァチカン美術館)

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ここからラファエロの間が続きます。概要は例によってWikipediaをどうぞ。順路の通りならコンスタンティヌスの間から始まるのですが、写真が上手く撮れてなかったのでその次のヘリオドロスの間から紹介します。

 

 

左が「ボルセーナのミサ」、右が「大教皇レオとアッティラの会談」。ヘリオドロスの間のフレスコは聖書の一場面や歴史的な事件ですが、当時の政治的状況を暗喩するように描かれています。

 

 

「ヘリオドロスの神殿からの追放」

 

 

続いて署名の間。教皇が図書室として使っていた部屋で、重要書類の署名を行っていたことが由来。ここと先ほどのヘリオドロスの間の二つがラファエロ本人の手によるものです。この部屋のフレスコがラファエロの間の中で最も有名です。

 

 

左が「枢要徳」、右が「聖体の論議」。

 

 

「パルナッソス山」。

 

 

最も有名な「アテナイの学堂」。高校の倫理の教科書に必ず載っているフレスコです。中央右の赤いトーガがプラトン、隣の青いトーガがアリストテレス。プラトンが天を指差し、アリストテレスが地に手のひらを向けています。これが「キリスト教と知の統合」を表現しています。

右手前の、床にコンパスを刺しているのがユークリッド。一番右から2番目の、黒い帽子を被ってひょこっと顔を出している男がラファエロの自画像です。たまたま人がいない瞬間で絵の周囲がよく写っているのでこの写真を採用しましたが、詳しく見たい方は先ほどのWikipediaのリンク先に大きいのが載ってます。

 

 

左手前がピタゴラス。肘をついて憂鬱そうなのがヘラクレイトスですがモデルはミケランジェロ。

 

 

続いてボルゴの火災の間。教皇が十字を切って火事を鎮めたという奇跡を描いた部屋。

 

 

 

この右側が部屋名の元となった「ボルゴの火災」。この1枚だけラファエロが構図を描き弟子たちがフレスコ画を完成させましたが、他のものはラファエロの関与はありません。左は「オスティアの戦い」。

 

 

左が「レオ3世の宣誓」。

 

 

では移動しましょう。

 

 

 

礼拝堂の前には現代美術の展示コーナーがありましたが、時間がなかったのでほとんどスルーしました。

 

 

そしていよいよ大本命のシスティーナ礼拝堂ですが、案内にある通り写真撮影禁止です。

中に入るとまあとにかくすごい人の数で、係の人が数名つねに「立ち止まらないように」と声をかけています。そして「No photo!」といくら注意してもスマホで撮影する人は後を絶えません。そんなもんです。数分に一回「サイレンス(英語)、シランス(仏語)、シレンツィオ(伊語)」とアナウンスしてましたがすぐにガヤつきます。というかツアーが沢山来てる時点でそれは無理な話ですね。

ここのオーディオガイドはめちゃくちゃ長くて、全部まともに聞いたら30分以上あると思います。まあしかし解説を聞きながら部屋一面の壮大なフレスコを眺めるのは貴重な体験でした。詳しい解説や画像はWIkipediaをどうぞ

 

 

たっぷり味わった後で退出。この先も結構長い通路がありました。

 

 

お土産コーナー。

 

 

 

カエサルの頭部212ユーロ。

 

 

中庭に出ます。向こうに見えるのがサン・ピエトロ大聖堂。17時頃でしたかね、これくらいになると涼しくていい感じなんですけどね。昼間は本当に暑かった。

 

 

まだ終わりではありません。絵画館(ピナコテカ)へ行きます。閉館時間が迫っているためかほとんど人がいませんでした。ラッキー。

 

 

あれ!? なんでここにあんの、と思ったら複製品でした。本物はサン・ピエトロ大聖堂の方にあります。あーびっくりした。9日目の記事でそちらを紹介します。

 

 

ジョット・ディ・ボンドーネ『ステファネースキの祭壇画』

 

 

フィリッポ・リッピ『聖母の冠式』

ここらへんは2日目のウフィツィ美術館でおなじみの顔ぶれですね。

 

 

見えてきました。何と言っても目玉はこれです。そしてこの人の少なさ

 

 

中央がラファエロの遺作『キリストの変容』。この作品はラファエロの死後弟子が完成させたと考えられていましたが、研究と修復によってラファエロ本人の手によるものと判明しました。英語版Wikipediaに単独記事があります

左は『フォリーニョの聖母』(英語版Wikipedia)。右には本来は『聖母の戴冠』(英語版Wikipedia)が展示されているのですが、修復中だそうでこのときは見られませんでした。残念。

 

 

レオナルド・ダ・ヴィンチ『聖ヒエロニムス』も目玉の一つなのですが、例によってダヴィンチイヤーなのでこの作品はお出かけ中です。10月からルーブルでダヴィンチ展をやるのでそのときに観に行きましょうかね。

 

ジュリオ・ロマーノ、ジャンフランチェスコ・ペンニ『モンテルーチェの聖母』

 

ティツィアーノ・ヴェチェッリオ『聖母子像』

ティツィアーノの傑作『ウルビーノのヴィーナス』がウフィツィ美術館にあるのですが見逃しました。ぐっ……

 

 

フェデリコ・バロッチ。左から『受胎告知』、『エジプトへの逃避途上の休息』、『祝福されたペザロのミケリーナ』

 

カラヴァッジョ『キリストの埋葬』

 

ヨハン・ヴェンツェル・ピーター『地上の楽園のアダムとイヴ』

 

 

 

警備員さん大集合でさすがに時間切れ。牧羊犬に追い立てられる羊のように出口へ行きました。

 

 

名物の螺旋階段。入口と出口にそれぞれあります。

 

18:00
美術館閉館。外に出ました。

 

 

来た時に見た行列が綺麗さっぱりなくなってますね。さてこの後は宿へもどります。

 

 

テルミニ駅到着。さて今日はどこへ食べに行きましょうかね。

 

 

 

えー、2日連続で同じレストラン、Trattoria al camoscio d’abruzzo へ。このラム肉がどうしても食べたかったんや……そしてやっぱりめちゃくちゃ美味しい。「はぁ〜〜〜ん」って悶えながら食べました。なんでこんな美味しいんだろ。食べてる最中から無くなってしまうのが無性に寂しいくらいです。

 

21:00
大満足で宿へ戻ったら、なんとネットが使えるとのこと。どうやら家主ジョルジョが代わりの通信機器を持ってきてくれたようです。ありがたい。これで駅に通わなくて済みます。

 

 

こんな具合に部屋から更新作業を行ってました。このときはヴェネツィアあたりの文章を書いてましたかね。本当は悠々とアニメでも見ながら休む予定だったんですがそんな時間はまったくありませんでした。作業を終えてから2時頃に就寝。