8月29日木曜日、パリの北西部ノルマンディー地方にある海沿いの町、エトルタに行って来ました。ロワールの城巡りと並んで、パリから日帰りで旅行できる観光地として有名です。
一般的には途中にあるルーアンまで電車で行った後でバスに乗り換えて向かうのですが、今回はFlixBusを使って一気に現地まで往復することにしました。時間は片道3時間半、料金は最安値で11ユーロです。乗り継ぎがスムーズにできるなら電車で行った方が時間は早いと思いますが、バスの方が安いし楽なのでこちらを選びました。
当日は朝7時半に家を出てトラムに乗ってサントゥアンに行き、そこでバスに乗ります。この集合場所も家から近くてありがたい。では出発〜
これはルーアンを通過するときにバスから撮ったもの。ご覧の通り雲が厚くてあまり天気が良くなかったんですよね。まあ本当は青空の下でエトルタの海岸を見たかったな〜と思うも、こればかりは仕方ないです。だから本当は当日の天気を確認できるような2、3日前にバスを予約すればいいんですが、そうなると値段が倍ぐらいになるんです。まあでもギャンブルを打つよりはそうした方がいいかもしれませんね。少し後悔。
エトルタの隣町のフェカン。船が並ぶ様はマルセイユを思い出します。
12時前にエトルタに到着しました。見てください晴れましたよ。ひゃっほうありがたいぜ! 日頃の行いがこういうところに現れるんですね。なんですかその「だったら雪でも降りそう」って顔は。
というわけで市庁舎の前からスタート。
こういう建物の雰囲気はアルザスっぽいですね。
まずは腹ごしらえです。事前にいくつか候補を立ててたんですが、第一候補がこのル・ビストルタテ(Le Bistretatais)です。まだ正午前だったので席に余裕がありました。
まあせっかくの旅行ですから、少し奮発しましょう。安めのランチなら20ユーロ以下のもありますが、今回は27ユーロのランチメニューにしました。日本円で3200円! しばらく雑草生活不可避ですね。
ノルマンディーと言えば牡蠣が有名なので、当然食べなくては。レモンもついていますが、この酸味の利いたソースが美味しくて良かったですねえ。牡蠣そのものも新鮮で美味しかったです。フランスでは牡蠣の大きさごとに0〜5まで番号がつけられ、数字が小さいほど大きくなります。これは3番。ほとんどのレストランが3番を提供してます。
牡蠣と言えばモンサンミッシェルの近くにあるカンカルという町が一番有名で、いつかそこにも行きたいですね。日本人でも知らない人が多いと思うのですが、せっかくモンサンミッシェルまで行くなら寄ったらいいと思います。多少行くのが面倒ですけどね。
メインはこれ、ロニョン・ドゥ・ヴォー(Rognon de veau à la normande)、子牛の腎臓です。これもどうしても食べてみたかったんです。日本のフレンチの店でも食べられる場所はそんなに多くないのでは。食べてみると、もちろん内臓っぽい味なんですが臭みはなくて、独特の食感が癖になりますね。そしてこのクリームソースがとても美味しい。エスカルゴ料理も中身よりソースが美味いとはよく言われますが、これはどっちも美味しいですよ。ポテトやパンをソースに浸して食べるのがいいですねえ。
デザートは自家製パンナコッタ。マンゴー、クリーム、バナナの3層になってて、フランボワーズのソースもついています。これも美味しかったです。今までの「孤独なグルメ」タグをご覧になればお分かりの通り、こんな贅沢なご飯はパリで一度も食べていません。お金持ちの友人が欲しい。(他力本願寺)
お腹いっぱいになったところで、本題の海岸巡りをしましょう。みんな半袖だし僕もそうだったのですが、気温は22度前後ですし浜風もあるので、涼しいというか少し寒いくらいです。ロンTにすりゃよかったかな。
観光地にありがちな、おこぼれを狙うカモメくん。
まずはこちらの丘の上に見える教会っぽいものを目指しましょうか。
自転車はまだわかるとして、ベビーカーを運ぶ人たちもいました。これはフランスあるあるの光景で、「おいおいそんな場所までベビーカー連れて行くんかい」というのを頻繁に目撃します。まあ必ずしも良い意味だけではなくて、タバコの煙で充満してるような場所でさえベビーカー連れてるので、そういう文化なのでしょう。
着きました。これはノートル・ダム・ドゥ・ラ・ガルド礼拝堂です。中には入れません。建てられたのは1854年ですが、戦争で一度壊されています。ここはあのノルマンディーですからね。
エトルタの街並み。
モニュメントの右に見えるのが美術館なので、そこへ行ってみようかと思ったら、
「エトルタの庭(Les Jardins d’Étretat)」というのがありました。右下に日本語の案内もありますね。まあこれまでだったらスルーしてたのですが、ブログのネタになるかと思って入場してみました。
入場料12.5ユーロは高ぇなーおい。雑草生活延長不可避。
地図です。では入ってみましょうか。