お笑い芸人の霜降り明星の粗品が個人でやっているYoutubeチャンネルがあるのですが、皆さんご存知でしょうか。週末はいつも競馬の予想動画と結果動画を投稿しているので、競馬ファンの間では結構有名だと思います。僕も今年から熱心に競馬をやるようになったので、その流れでこのチャンネルを知ったのですが、競馬関連以外の動画も面白いのがたくさんあるなあと思って、過去の動画も含めてちょいちょい見るようになったんです。
で、7月29日にギャンブル四兄弟と題した動画が投稿されました。それがこちら。
彼らは粗品が大阪にいた時代から仲良くしていた後輩芸人ということなのですが、正直僕は誰も知らなかったです。ですがこの動画でのトークは全員がそれぞれ面白くて、そんなに有名ではないであろう若手の芸人でもこんなに面白いんだなあと感心していました。
このときに同時収録した軍団クイズ(動画)と心理戦(動画)の二つもとても面白かったです。特に心理戦の方の翔生くんの挨拶シリーズは傑作ですね。その人気ぶりはYoutube再生グラフを見てもコメント欄を見てもよくわかります。
この最初の3本の高評価を受けてか、その後も毎週金曜日はこの四兄弟シリーズが投稿されるようになりました。これが本当に面白いんですよね。テロップを入れる以外はほぼ無編集の状態にもかかわらず、笑いの密度をずっと保てるのは本当にすごいです。もちろん彼らの個々人の笑いの技量や感性が優れているのは言うまでもないんですが、やはり普段遊んでいるときからこんな感じなんだろうなと想像させる、この関係性の深さがそのまま笑いに現れてるんだなというのがよくわかります。羨ましいですねこういう友達付き合いというのは。
で、先ほど挙げた軍団クイズの中で粗品が語っているように、この四人が一番輝くのはギャンブルをやってる最中だというのを粗品本人は確信しているわけですね。ああ失礼しました、ギャンブルではないですね。ゲームです。彼らが普段やってる麻雀はお金が一切介在することのない健康麻雀ですからね、誤解のないように申し添えておきます。
まあとにかく粗品はギャンブルもといゲームをやっている場面を、法律に引っかからないようになんとかして撮りたいということで、先ほどの心理戦もそうですが、チンチロ(動画)やブラックジャック(動画)を一工夫入れたルールでやり始めました。これはこれで面白いのですが、やはり「何か物足りないな」という感じは否めないわけですよね。僕もポーカープレイヤーの端くれですし、わかりますよ。あのヒリつく何かが足りないんですよ。それは粗品本人もよくわかってて、色々考えたんだと思います。
そしてついに、ソシーというなんの役にも立たないチップを奪い合うという形式でのチンチロシリーズが始まりました。
この「本気のチンチロ」シリーズが死ぬほど面白い。これまでの四兄弟シリーズの総決算と言える面白さが爆発しています。
いや正確に言うとこの次の回、本気のチンチロ#2(動画)がとてつもないんですよね。無編集で30分弱の動画の完成度の高さが凄まじいです。とにかく全員の感性が冴えまくってて、奇跡のような面白さになっていると個人的には思っています。本当はこの「チンチロ#2」の解説記事にしようかと最初は思ってたんです。この動画がどれだけすごいか事細かに分析してやろうかと思った、いや実際この後やるかもしれないんですが、まずはそこに至るまでの経緯やら概要の説明をしないといかんなと思い、今回のような記事スタイルになった次第なんです。腹よじれるぐらい笑いながらも、芸術性の高さに感動した動画でした。
そしてその続きの第3回(動画)がつい先ほど公開されました。世間的にはおそらくこの最新回が一番面白いと評価されてると思います。いや確かに展開は神がかってるとしか言いようがないのでそれはわかります。コメント欄でも「世界の映像史上一番の神展開」とか「ここ数年のお笑いで一番おもろい」など見受けられますが、いや確かにその気持ちはわかるんですが、まあやっぱり第2回の「冴え渡った笑い」の方が個人的には好きなんですよね。
あとはなんと言いますか、ソシーに関する取り決めを想像すると、僕からすると龍二が不憫で不憫でしょうがないんですよね。面白いけど、むちゃくちゃ面白いけど、かわいそうやなーって気持ちが湧いてしまうんです。まあ粗品が結局は龍二に温情をかけていくらか免じてる可能性はありますけど、どうなんでしょうね。そういうことやるのかな。やってるとしたらガッカリですけどね。
まあいずれにしろ、この本気のチンチロシリーズは奇跡的な完成度で幕を閉じたわけです。
さて。ここで僕が思ったことなんですが、これだけコメント欄が賛辞の声で溢れていて、僕自身も死ぬほど笑ったわけですが、同時にこの笑いはかなり人を選ぶだろうなという確信もあるんです。実際、この四兄弟シリーズの動画って、少なくとも現段階ではそれほど再生数が多いわけでもないんですよね。競馬関連の方がずっと多いです。
先ほども申し上げた通り、大事なのは「ヒリつく何か」なんですよね。これを仲間みんなが共有しているからこそ生まれる笑いであることは間違いないんです。別にギャンブルをやったことない人でもこの動画で死ぬほど笑えるとは思いますが、ギャンブルバカとか、ギャンブルバカの心理をよくわかってる人の方が、より近い距離で笑えるだろうと思います。僕はもちろんバカの一員なので、素直に笑っています。だからまあ男女で言うなら、女ウケは悪いでしょうね。僕だってこれを見て大爆笑してる女の子がいたら軽く心配にはなります。
なので、人を選ぶのは重々承知の上で、「四兄弟シリーズ」は僕が心から薦めるYoutubeコンテンツです。オススメのルートとしては、最初の3本を見て雰囲気を理解した後で、パチンコ早押しクイズ(動画)とパチンコレビュークイズ(動画)ですね。僕はパチンコをまったくやったことがないし知識もゼロですが、めちゃくちゃ面白かったです。アナログパチンコ(動画)も好きですね。よくこんなこと思いつくなというのと、これをよく面白くできるなという、二つの感心ポイントが高いです。その後にもう「本気のチンチロ」にいっていいでしょう。ほぼ全部やないかい。その通りです、ほぼ全部面白いんです。
今後は毎週木曜日に「四兄弟シリーズ」が投稿されるようなので、選ばれし戦士のみなさんは僕と一緒に楽しみましょう。アラシタ。