7月14日はフランスの最も大きな祭日、フランス国民祭の日です。
この日は朝からシャンゼリゼ通りで軍隊行進や航空ショーなどが行われるのですが、僕が早朝から起きれるはずもないので、動画で紹介しておきます。
そして夜にはエッフェル塔で花火大会が行われるのですが、近くで見るためには早い時間から場所をとっておかないといけません。そこでこれまで何度かピクニックに誘ってくださったユリさんたちと、夕方に集合して夜までみんなで時間を潰して花火を見ようということになりました。メンバーはこの前のピクニックの面子の他に新顔何人か、といった感じです。ケンは現在帰国中。
17時頃に集合。付近は既に交通規制が敷かれています。
荷物検査があるんですが行列が。しかし実際は並んでなくても検問の目の前で普通に横入りできます。行列ができていると並んでしまう習性ですね。
そして我々も並ばずに検問へ直接行って荷物検査を受けたんですが、ビン・缶は持ち込み禁止。ペットボトルはなぜかキャップを回収されます。なんで? そのおかげで飲み物をこぼしやすくて本当に困ります。あらかじめキャップを外して隠しておいてから荷物検査を受けるべきでしたね。
ビンは没収されると予め聞いていたので僕はビールを持っていくのを諦めていたのですが、メンバーの一人のユミさんは白ワインをジュースのペットボトルに移し替えて持ち込みに成功しました。賢いですねえ。僕も来年くることがあればジンジャエールのペットボトルにビール入れて持っていきましょうかね。
まだまだ明るい時間ですが会場には既に大勢の人が。こんな風に芝生が縦長に広がってるエリアです。エッフェル塔の下に特設ステージがあってオーケストラが演奏をしてるんですが、何百メートルも離れているので何も見えません。スピーカーで音だけは聞こえます。
みなさんがおにぎりやら唐揚げやらを作って持ってきてくれました。ありがたやありがたや。とても美味しかったです。途中から合流する人たちも無事に集まれて、最終的にメンバーは男は僕とリキトくんの2人、女の子は7人でした。
ユミさんがUNOを持ってきていたので遊びました。10年以上ぶりですね。最近追加されたカードなのか知りませんが、全員の手札を回収してシャッフルして配り直すカードというのがあって、UNOも進化してるんやねーと感心。久々に遊んだらなかなか楽しかったですよ。
例のファビコンキーホルダーで一枚。この日は気温が24度/13度で結構涼しい、どころか夜になると寒いくらいでした。僕は長袖シャツを数週間ぶりに着て、さらにジャケットも持ってきていたので良かったです。それにしてもエッフェル塔をここまでまじまじと眺めるのはパリにきて初めてです。もうそろそろ1年になるというのに僕にとってこれが過去一番塔に接近した距離です。
20時頃になるともうほとんど隙間なく人で埋まってきました。やはり大人数で行くならもっと早い時間じゃないと場所は取れませんね。17時集合でよかったです。
21時頃には塔がライトアップされ始めました。そんな中光るリボンを売ってるオッサンを発見。ユミさんが「かわいいー! あれ買いたい!」と言って、3ユーロにまけてもらって買っていました。かわいい人なのでとてもよく似合っていましたが、「了三さんつけてよ!」という流れに当然なりますわね。
リボンをつけるヒゲメガネボウズのオッサン。ユミさんの場合ちょうどいいサイズだと思ってたリボンがちょっと小さい。ちなみに前日に髪を刈っているのでこの日の髪の長さは6mmですね。
日が沈んできたころにオーケストラがハンガリー舞曲を演奏し始めました。誰かが「了三さん指揮やってよ!」とか言い出したので、しょーがねーなーとエアコンダクターを披露。結構ウケてたので立ち上がって指揮をしました。リボンをつけたまま。そしたら「了三さん! みんな見てる! うしろ振り向いて!」と言われたので振り向いたら大勢の観客がニヤニヤしながら僕の方を見ていました。今更後には引けないので最後まで指揮を振り切ってラストをちゃんと腕を振り上げて締めたら皆拍手してくれました。何しにきたんだよ俺は。
まあ女の子たちが喜んでたので良かったです。「了三さんすごかったです! 顔が!」とお褒めの言葉を頂きました。
そんなアホなことをやってたら23時になりました。エッフェル塔もフランスカラーでライトアップされています。フランス国歌が流れると観客みんなで合唱。歌い終わったタイミングで花火が上がるのかと思ったら違いました。フェイントかよ。
その後ライトアップが一旦消えて、テクノっぽい音楽に合わせてプロジェクションマッピングが始まりました。そして、
音楽に合わせながら、花火が始まりました。
ユミさんのリボンが光っています。
同じ花火と言えど、音楽に合わせた演出なんかは日本とは趣が違って、新鮮な感じでしたね。その場にいるとなかなか楽しかったです。フィナーレは出し惜しみなく全放出といった感じで面白かったです。映像はこちら。
そんな感じで楽しく過ごした1日でした。帰りは付近のメトロは全て閉鎖されているので、運転しているエリアまでは歩いて行かなければいけません。それぞれの方向に合わせて解散。僕は女の子2人と一緒に北の方へ。
シャンゼリゼ通りはバイクと車がみんなクラクション鳴らしまくりでめちゃくちゃうるさかったです。
こんな感じで車から身を乗り出す人やボンネットの上に立って騒いでる連中がわんさかいました。掲げられてる国旗はほぼ全てアルジェリアです。なんででしょうね。彼らにとってこの日が喜ばしいのか、それとも乱痴気騒ぎがしたいだけなのか、理由はわかりません。ときおり爆発音なんかもしていたので、この日はシャンゼリゼ通りを歩かない方がいいでしょう。僕たちもすぐに裏通りへ避難しました。
(7/19追記 この日はサッカーアフリカネイションズカップの準決勝で、アルジェリアがナイジェリアに勝ったので騒いでいたようです。動画はこちら)
実は毎年この日に合わせて消防団祭り(Bals des pompiers)も行われているというのをこのとき初めて聞いたのですが、最初乗り気で行こう行こうと言ってた娘も結構お疲れの様子だったので、結局それには行かずに帰ることにしました。屋台や出店を出したりといった他に消防団員の筋肉ショーなんかもあるみたいなので、ちょっと興味はあったんですがね。毎年2日間やってるので、来年は前日に行ってみようかと思います。
僕は1時間ほど歩いてようやくメトロ駅を見つけました。ご覧の通りの有様です。まあすし詰めでもなんとか乗って帰ることができました。あー疲れた。