9月11日(実験映像コンペティション)

スポンサーリンク

お久しぶりです。パリは気温が落ち着いてきてもう秋になったかと思いきや、今日からまた暑くなって今週はずっと30度超の日々が続くようです。もう扇風機をしまおうかと思ってたくらいなんですけどね。

 

さて、先週の金曜日にルイアルに会いました。半年ぶりですからね、本当に久しぶりです。アルからは度々会わないかというメールをもらっていたんですが、お互いの予定が合わなかったりして延び延びになっていました。で、この日「実験映像コンペティションがあるんだけど一緒に行かない?」と誘われたので、まあさほどの期待はなかったんですがこういうのは場数が大事なので行くことにしました。

 

 

中心部レアールの地下にある映画館。入り口で待ち合わせて21時半からスタート。

 

 

小さい部屋だったんですが客も全然いませんでした。多分30人もいなかったでしょう。

 

 

これがプログラム。だいたい各作品10分以下でスタイルは全く自由です。

感想としては、まあ全然期待してなかった割には面白かったです。というのは実験映像というからにはもっと抽象的で「ゲージュツ的」な作品ばかりだと思っていたら、それは最後の作品だけでそれ以外は割とストーリーやコンセプトがわかりやすいものでした。

3番目のスコットランド作家の «4:3» は音の視覚化をテーマにした作品で、自分の研究テーマに近いので興味深かったんですが、アイデアをどう発展させていくのか待っていたらそこで終わってしまったのでそれが残念でしたね。5番目の香港作家の «Serial Paralleles» は香港に立ち並ぶ高層ビル郡をモチーフに連続写真で独特のアニメを作るスタイルで、こちらもアイデアは面白いんですが最初から最後まで同じ調子でずっと続いていたのでそこが残念でした。やはり思うのは、短編の映像作品というのは音楽作品と極めて近い性質を持ってるということですね。文学性を持ち込むには短すぎるし、アイデア一本勝負をするには長すぎる。時間の中でどう構成するか、発想は音楽と何も変わらないと思います。

4番目にはNao Yoshigaiという唯一の日本人作家がいました。作品の概略は「裸に見えるような肌着の女が「このロリコンどもめ!」でお馴染みのバックベアードみたいな3Dの怪物に殴られて花びらを吐き出す」という、これだけ書かれてもわけわからんと思われるでしょうがこのままの内容です。この女優さんの演技は良かったんですけどね。アルに言わせると「3Dが安っぽすぎたなあ」とのこと。

 

終わったのは23時半ごろだったんですが、このあと地上に出て飲みに行くことに。

 

 

これ日本人が見たら卒倒しそうな光景ですね。3密もクソもあったもんじゃありません。パリは今日も元気です。最近は1日の国内感染者数が1万人を超える日が続いていて結構危機感が高まってるんですが、「そりゃそうだろ」と誰もが思うでしょうね。まあ我々もここに紛れて普通に飲んでたわけですが。

それにしてもフランス語で長々話すのは実に久しぶりだったんですが、思ったよりは能力が落ちてなかったですね。まあ最近はYoutubeでフランス語関係の動画を定期的に見るようにしていたので、それが功を奏しているのかもしれません。そのうちフランス語学習にオススメの動画をまとめる記事でも書きましょうかね。

 

このときはルイよりもアルとの話の方が盛り上がって、主にゲームやゲーム音楽のことを語っていたんですが、流れでギャルゲーの話題になって、「いっちょ指導してやろうか」と思ったところで残念ながらお開きになってしまいました。まあ彼を地獄に引きずり込むのはまた次回にしておきましょう。