7月29日(札幌帰省、天気の子)

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暑いわ札幌。皆さんこんにちは、現在帰省中です。

29日の昼にパリを出発する便だったんですが、前日は朝から晩まで外にいて洗濯ができなかったので、どうしても朝に洗濯をしてから出発したかったんですよ。すごく溜まっていましたからね。それで洗濯したり記事を書いたりしているうちにどんどん時間が過ぎてしまって、結局搭乗3時間前に家を出るという暴挙になってしまいました。アホですね。

 

で、今回は家からトラムでPorte de la Chapelle駅へ行き、そこから一般バスで空港まで行くというルートを初めて使ったのですが、これだと片道1.5ユーロで行けるんです。すごくないですか? 実はこれジャパンエキスポに行くのと同じバスで、そのときに気づいたんですよね。

時間は出発するエリアによりますが、パリ北部にいるならこのルートは空港直通バス(12ユーロ)や電車(10ユーロ)とほとんど所要時間は変わらないです。1時間半くらいで行けます。観光情報サイトにもほとんど載っていないルートなので、貧乏旅行がしたい人にはオススメですね。ここは旅行情報ブログではないのでこういう日記の片隅にお得情報を地味に載せていくのがうちのスタイルです。

 

 

バスから並走する電車を眺める。このバスは一部の地元民しか使わないので平日はガラガラです。

 

 

シャルルドゴール空港名物の長~いエスカレーター。

今回は低評もとい定評のあるエアーチャイナで北京経由で往復します。なんと札幌パリ往復で6万5000円。僕みたいにクオリティ度外視でいい人には向いてます。ちなみに今回は機内のモニターが全席壊れていました。そういうことです。

 

日本時間の30日15時頃に札幌着。一度帰宅してから『天気の子』を観に行ってきました。いや帰国早々かよって僕も思うんですが、友人から新海監督の舞台挨拶があるよと教えられて、まーせっかくだから生で拝見しようかと思い至ったのです。ちなみに新海監督は2004年の『雲のむこう、約束の場所』でも札幌へ舞台挨拶に来ていて、それも僕は見に行っていました。そのときはシアターキノという定員100人ちょいの小劇場だったので、彼の出世ぶりがよくわかりますね。

 

 

やって来たのは札幌駅にあるシネマフロンティア。開演前すでに報道陣が集まっていました。予想通り舞台挨拶では写真撮影禁止でした。

今回は監督の他に、主役の醍醐虎汰朗森七菜の二人が来てくれました。3人で色々話した後でお客さんからの質疑応答の時間がありましたので、印象に残っているのを紹介しましょう。

 

質問「監督はこれまでも過去の作品のキャラクターを新作で登場させるということをやってこられましたが、それはどういう意図というか心境なんですか? 世界観のつながりを表しているのですか?」

新海「それぞれのキャラクターには、映画で描かれた人生の他にも様々な可能性があるし、それは僕たちも同じだと思うんですよね。僕も今はアニメの監督をやっていますが、そうではなくて父の仕事を継いでいた可能性だって大いにあったわけです。なので、それぞれの作品が繋がっているということではなくて、それぞれのキャラクターの「作品では辿らなかった人生」というのを表現したくて、そういうことをやっています」

これは僕にとってすごく共感できる考え方で、新海監督からこういう話が聞けたのはうれしかったですね。それに作家の刻印というか、全作品に共通の遊び心みたいなものは大事だと思います。押井守の犬みたいに。あれはちょっと違うか。

 

質問「新海監督の作品はどれも好きで、いつも楽しく拝見しているのですが、監督はどういうときに映画のストーリーを思い浮かべたりしているのですか?」

新海「あ、えーと、その前においくつか伺ってもいいですか? (女の子が「9歳です」と答える)あ、9歳ですか。いやすごく丁寧にお話しされるので驚いてしまって。9歳っていうとうちの娘と同い年ですね。そうか、娘と同い年でこんなにも違うのか……(会場笑)えーと、質問の答えですね、いやちょっと動揺して頭が回らなくなってしまいました。

そうですね、例えば今回だったら、四季の移り変わりというのは最近では、美しさよりも激しさとか脅威とかの印象が強まってきているんじゃないかと考えたり、前作の『君の名は。』だったら、古典的な「入れ替わり」というのを現代で実現させたらこうなるんじゃないかとか想像したり、普段いろんな本や映画を見ているときに色々な刺激を受けたり感動したりしたことを基に、日ごろからぼんやり考えてる、感じでしょうかね」

こんな感じで、楽しい舞台挨拶の時間でした。

 

それで『天気の子』本編についてですが、残念ながら僕は一度で全ては理解できませんでした。んーアニメレビューをやろうっていう人間だったら初見で全て把握できなきゃダメなんでしょうかね。正直言って僕には難しいです。

『君の名は。』は直球のSFだったので一つ一つ理解を進めていくことが出来たし、映画として実現したいこともはっきりしていたと思うのですが、今作は普通に眺めているだけだったら不明な意図の演出が多くて、前作と制作メンバーが似ていてもその制作姿勢は結構違うのではないかなという感じがします。そのこと自体は僕にとって喜ばしいことですけどね。

まあやっぱり体力のあるときに見なきゃだめですね。なのでこっちにいる間にもう一度観に行こうと思っています。

 

さて今後の更新ですが、基本的に友人やお世話になった人の挨拶回りの日々なので、あまりここに書くようなネタはなさそうなんです。なので2週間くらいはほぼお休み状態になるかと思われます。あまり期待せずにお待ちください。あー暑い。