昨日はマイヨール美術館へ行ってきたのですが、それについては次に回して、その後帰りにセーヌ川沿いを散歩したのでその写真を紹介します。
川へ向かう途中の路上。この時点で21時前です。少しずつ日が短くなってきて寂しいですね。
観覧車と遊覧船。
パリっぽい風景。
ヴィクトル・セガレンの浮世絵コレクション展覧会。10月までやってます。
シテ島の西端。
ポンデザール。飛行機雲が荒ぶっている。
音楽がかかって踊れるスペースがありました。夕暮れの優雅なパリですこと。
ルーブル美術館の向かいにあるサンジェルマン・ロクセロワ教会。
キオスクで新聞を買いました。フランス最大手のル・モンド紙です。週末版で小冊子付きだからか4.5ユーロとちょっとお高い。
5ページ目。国際ニュース欄に、前日の京都アニメーション放火事件が載っています。右下の部分ですね。全文翻訳します。
京都のアニメーションスタジオ放火事件に悲嘆の声
33人の命を奪った41歳の男性容疑者の動機が日本で議論の的に
7月18日木曜日、京都にあるアニメーションスタジオ、京都アニメーション(京アニ)で殺害目的によるものとみられる放火事件が発生し、33名が死亡した。36名が病院へ搬送され、うち数名は重体であるため、さらに被害は重くなる可能性がある。
2001年に東京の遊技場で起こった火災(死者44名)——これは殺害目的ではなかったが——以来の最も多い死傷者数となった今回の事件に対し、日本そして世界中の京アニのファンから大きな悲嘆の声が寄せられている。なぜこのような事件が起こったのか理解できない、悲しいというメッセージ数千件がインターネット上を駆け巡った。建物の前で黙祷を捧げるファンの姿もあった。その一人は、「京アニは私に生きる元気を与えてくれた」と、NHKのテレビ中継で語っていた。京アニは『涼宮ハルヒの憂鬱』などのテレビシリーズを制作している。内閣総理大臣の安倍晋三は犠牲者と遺族に弔意を表明した。朝日新聞は「おぞましい事件」と報道した。
「くたばれ!」
午前、火災は建物1階の中央部から発生し、瞬く間に3階まで燃え広がった。数分のうちに、窓からの濃密な煙によって小さな建物は覆われた。消防は5時間後に消火活動を終えたが、その最中に建物内部で見つかったのは恐ろしい光景だった。屋上へ避難しようとした従業員たちが、階段で折り重なるように倒れていたのだ。警察の最初の発表によると、「男は可燃性の液体(報道ではガソリン)を撒いて、そこに火をつけた」。火災発生時、建物内部には70名以上の従業員がいた。
容疑者と見られる41歳の男は、建物から数メートル離れたところで発見され、自身も大きな火傷を負っていた。逃走を図っていたところをスタジオの従業員に取り押さえられた。現在病院に搬送され、警察の監視下に置かれている。東京北部の埼玉県出身で、住所不定とみられる。重篤のため、警察の聴取は数日を要するだろう。発見時、男のいた路上付近には燃料容器と刃物があった。
報道によると、男は「くたばれ!」と叫びながら京アニの建物内に侵入した。その後燃料を1階とその場にいた従業員に対し撒き散らし火をつけた。衣服が燃えながらも避難できた従業員もいた。
容疑者の動機が議論の的になっている。事件の数週間前に匿名の殺害脅迫を受けたと京アニの八田英明社長が発表した。通常建物の入り口は施錠されているが、その日は訪問客が予定されていたため例外的に開けられていた。報道によると、容疑者は2012年にコンビニ強盗の前科を持つ。
1981年に設立された京アニは、独立した財政体制によって従業員の待遇が良いことで知られており、教育制度も整っている。従業員総数160名、拠点を東京に置かないのはアニメ分野では珍しく、京都とその周辺に複数のスタジオを持っている。
1995年に東京でオウム真理教による地下鉄サリン事件(死者15名、中毒者は数千名)というテロ被害はあったものの、OCDE(訳注:仏語のスペル)加盟国の中では最も犯罪件数比率は低く、日本は世界で最も安全な国の一つであるとの名声がある。しかし、殺意で激昂し精神の平衡を欠いた無差別的な暴力からは、免れることができない。銃火器は厳しく規制されているため、このような殺人事件では刃物による犯行が最も多い。
5月に東京郊外の川崎で、刃物を持った男がバス停にいた小学生の集団を襲い、その児童1名と保護者の男性1名を殺害した。犯人もその後自害した。京アニの事件と同様、この男も襲撃の際に「ぶっ殺してやる!」と叫んでいた。2008年にはマンガ世界の聖地である東京の秋葉原で、男がトラックで歩行者をはねた後に偶然居合わせた通行人を刃物で殺傷し、7名が死亡し負傷者も複数あった。
以上です。
その後バスで帰宅しようと思ったら途中で停車し動かなくなりました。何事かと思うと前方から花火のような爆発音が何発も鳴り響いています。このときはアフリカネイションズカップの決勝戦が行われていることを知らなかったんですよね。
アルジェリアの国旗を持っている集団。
バスが通過する際に両サイドから窓をバンバカ叩かれました。愉快な街でしょう、パリ。
決勝戦は1−0でアルジェリアがセネガルに勝ち、パリはお祭り騒ぎになりました。ちなみに建国記念日のときに連中が騒いでいたのもその準決勝で勝ったからだったんですね。全然知りませんでした。
帰宅してからも外はずっと騒音と爆破音とクラクションでうるさかったです。ネタ紹介で写真でも撮りに行こうかと思いましたがどうせ動画があるだろうと思ってやめました。案の定発見したのでそれを最後に紹介しましょう。これ見てたら行かなくてよかったですわ。