新旧DEEMOの比較とDEEMO II のススメ

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皆さん明けましておめでとうございます。まあ今年もこんな調子のブログ運営になるかと思われますが、どうぞ適当にお付き合いください。

 

さて今回の話題ですが、

 

 

 

DEEMOというスマートフォン用音楽ゲームをご存知でしょうか。台湾のメーカーRayarkが2013年にリリースしました。僕がスマホゲームを触り始めたのが2015年頃だったのですが、当時からダウンロードランキングの上位に常に居続けていましたし、今でもなおスマホ音ゲーの代表作と言えるでしょう。

なのでその名前は昔から知っていたのですが、個人的に「別にスマホで音ゲーやらんでも」と思っていたのでプレイはしていませんでした。一方でRayarkというメーカーそのものには興味があって、2018年リリースのSdorica、2020年のSoul of Edenはいずれもプレイしています。このメーカーのゲームはUI(ユーザーインターフェース)が非常に洗練されているんです。僕にとってUIデザインは非常に重要で、スマホゲーをやるかどうかの判断に大きく関わってきます。

以前のジャパンエキスポの記事miHoYoについて軽く触れていますが、『原神』で世界的に有名になる遥か前の『崩壊学園』の頃から既にUIデザインは最高レベルの品質だったと思います。日本の凡百のメーカーは見習えよと言いたくなるくらい、中国・香港・台湾の新興ゲームメーカーのUIデザインは瞠目すべきものがあります。

 

閑話休題。そんなわけでスマホの音ゲーはさほど興味はなかったのですが、三ヶ月前くらいでしょうかね、なんとなーくDEEMOをやってみようかなと思い至り、購入してプレイしてみたんですね。そのときの感想は「なんかピンと来ないな」というものでした。

 

僕は音ゲーの歴史にそこまで詳しくないので正確性に欠けることをあらかじめ申し上げておきますが、DEEMOが音ゲーとして革新的だったのは、

①ノーツ(タップして音を出すオブジェクト)を基本的にはピアノの音色に限定する
②最初から最後まで決まったBPM(曲のテンポ)で通すのではなく、常に微妙な揺らぎや演奏のクセがある

この2点によって「実際にピアノを演奏している感覚」を想起させるというテーマを実現しています。これは非常に素晴らしいゲームプランで、これまでに存在しなかった音ゲーの在り方に多くの人が共感したからこそ、これほどの人気を獲得したのでしょう。また、かわいらしいキャラクターデザインと幻想的な物語によって、音ゲーでありながら独自の世界観を築き上げている点も大きいです。

 

ではなぜ僕がそんな素晴らしいゲームに対してピンと来なかったのかと言えば、その最大の理由は「僕は音ゲー判定の正確性を目ではなく耳で追求したいから」です。

DEEMOを始めて最初の1曲目をプレイしてまず思ったのは「判定が厳しいな」ということでした。先述したように、テンポが揺らいで演奏の微妙なクセがあるということは、裏を返せば正確にノーツを叩くには耳で判断することが出来ず常に判定ラインを注視し続けなければならないということでもあります。

どうしても耳で判断したいというなら、曲のテンポがどう揺らいで演奏にどういうクセがあるのかを全て覚えなければならないわけです。そういう所に楽しみを見出すプレイヤーもいるとは思うので、別に否定するつもりはありません。ただ僕にはあまり合わなかったということです。

 

これは自分が音楽をやっている人間だからかもしれませんが、他人の演奏の揺らぎやクセに合わせてなぞっていく、というものにそれほど喜びを見出せないんですよね。なぜなら自分が演奏するときは自分にとって自然な揺らぎやクセが出てくるもので、それは他人とは基本的には異なるからです。

しかし演奏行為に慣れ親しんでいない人にとっては、そうやって他人の演奏をなぞることで初めて得られる雰囲気や感覚があるのだろうなというのはとてもよく理解できます。だから否定するつもりはないと申し上げたわけです。あちらを立てればこちらが立たず、というだけの話です。

 

さて、そんなDEEMOの続編がつい最近リリースされました。DEEMO II です。

 

 

 

僕はリリースされて初日にプレイを始めました。僕だけでなく恐らくほとんど全てのプレイヤーが驚かされたのは「これは一体何のゲームなんだ」と言いたくなるほど音ゲー以外の要素がてんこ盛りになっている点です。冒頭いきなり手描きのアニメーションから始まるわけですが、アニメの品質はともかく手間がかかってるのは一目見て明らかです。本編は音ゲーパートと探索アドベンチャーパートの二本立てになっているのですが、キャラクターのモデリングや背景美術なんかもかなり作り込まれているなという印象です。だから余計に「何のゲームだよ」と言いたくなるわけですね。

 

で、肝心の音ゲーそのものはどうなんだという話なんですが、結論から言うと僕はかなり気に入ってるんですよ。まあだからこそ今回この記事を書いたわけなんですけども。まず一つ大きいのが判定が緩くなったという点です。基本的な音ゲーとしての設計は前作と同じなのですが、DEEMOの設計で判定を厳しくする理由はどこにもないと僕は思うので、今回の判定緩和は素晴らしい判断だと思います。

だからといって緩すぎるとゲームとして面白くなくなってしまうわけですが、僕からするとこれが実に「丁度良い」バランスだと思っています。前作ではEasyですら100%を狙うのは結構苦痛だったのですが、今作では音ゲーにあまり慣れていない人でもEasyなら100%を狙うのはおそらくそれほど難しくないはずです。僕個人としては「難易度6までなら100%、7〜8になると99.9%まではいくものの100%が難しい」という感じです。僕と似たようなレベルの人は多いんじゃないでしょうかね。

 

それともう一点、スライドノーツの緩和も素晴らしいです。ノーツをタップするのではなく、指を滑らせて合わせるノーツのことです。例としてご覧頂きたいのがこちら。

 

 

 

これは前作DEEMOのプレイ画面ですが、皆さんはこのスライドノーツを見たときにどうプレイしますかね。僕と同じように、普通にスマホを手に持って左右の親指だけでプレイするという前提で考えますと、おそらく一番多いのが「一つの階段は指一本をスライドさせて、次の階段で反対の指に替えてスライドさせる」というパターンじゃないでしょうか。

「いやむしろそれ以外なにがあんだよ」と訊かれそうですが、僕は「階段途中で左右の指を接続させたい」んですよ。つまり画面中央あたりまでは左手でスライドさせて、途中から右手に切り替えてスライドの続きをやる、ということです。理由は簡単、親指をスマホの端から端までスライドさせるのがダルいからです。まあ別にこの例の場合は端から端までなんてことはありませんが、なるべく指の動きを省力化させてプレイしたいんですよ。

で、前作DEEMOの場合はこれがちょっと難しかったんです。途中で指を切り替えるときに気をつけていないと判定が悪くなったりミスしたり、ということが起きやすいんです。細かいことのようですが、これも個人的には結構大きな不満要素だったんです。

 

これが新作のDEEMO IIでは、スライドノーツ全般が最初からその位置に指が置かれていればOKというスタイルになったので、当然指の接続もやりやすくなりました。これも素晴らしい改良です。

 

 

 

 

これは新作の方のプレイ画面ですが、同じ譜面を前作の判定でやれと言われたらものすごく嫌なんですが、今回の判定なら全然OKというかむしろ大歓迎です。一見複雑そうでも、指の接続が可能なら実際はそれほど複雑な動きにならなくて済みます。そしてスライドノーツが通過する際にわずかなバイブレーションが加えられているのですが、こういう細かい気遣いも実に素晴らしいですね。

 

また今作では多少のソシャゲ的要素が追加されています。一つはソシャゲにお馴染みのデイリーミッションというやつで、リリース当初は時間制限が結構ギリギリだったんですが今は緩和されて達成しやすくなっています。もう一つがイベントモードというもので、1週間ごとに指定の曲を様々な条件の下でクリアしていくモードなのですが、これがまた素晴らしい

DEEMO II にもやはり課金曲というものがあって、それらは普通購入しないとプレイできないのですが、その曲がイベントモードで課題になっていることが多々あるので、つまりお試しプレイのようなものが出来るわけですね。これは本当に良いアイデアで、やはり音ゲーの場合は曲を試聴だけしても譜面として面白いかどうかは判断できないわけですから、こうやってプレイさせてくれるというのは本当にありがたいです。

 

といったところで、今回の記事は「僕からすると、新作のDEEMO II は前作よりかなり良くなってるよ」という内容だったわけですが、書いた理由はもう一つあります。それはこの新作がおそらくセールス的にあまりよろしくなさそうということです。リリース日のランキングでも上位の方にはいませんでしたし、ダウンロード数のランキングでも既にかなり落ちてしまっているので、これはRayarkとしてもかなりガックリきてるんじゃないかと僕は心配しているのです。

冒頭でお話しした通り、このメーカーは音ゲーだけではなく様々な素晴らしいゲームを作ってきたので、今後も応援したい気持ちが強いんです。なので、ぜひ皆さんプレイしてみてください、という勧誘で締めくくりたいと思います。僕は反響の切符(2400円)の課金を既にしていて非常にオススメできる内容なんですが、プレイするだけなら無料で出来るので、まずはやってみてください。公式サイトからDL、もしくは各ストアから検索してみてください。

一つだけ注意点として、あまり音ゲーに慣れていない人は是非譜面スピードを落としてください。今作はデフォルトで5.0になっているのですが、これはちょっと速すぎると思います。ある程度慣れている僕ですら普段4.0でやっていますから、初心者の場合は2.0〜3.0くらいにした方がプレイしやすいと思います。