昨日の授業でMIDIコントローラー「Karlax(カルラックス)」のパフォーマンスをしていたので、その紹介をします。どこかに情報が載ってるならそれをそのまま紹介したいのですが、現時点では日本語の情報がほぼ見つからないので、とりあえず付け焼き刃の知識で先鞭をつけようと思います。
KarlaxはフランスのDa Fact社が2010年に開発したMIDIコントロールデバイスです。見た目はこんな感じ(製作会社のHPです)。なんと日本語の案内がありますね。簡単に言えばキーやピストンを備えてるだけじゃなくモーションセンサーを搭載しているので、デバイスの傾きや加速度をMIDI情報として送信できるのが特徴です。
チュートリアルビデオはこちら。
次は実際にソフトシンセサイザーと組み合わせて使った例です。(3:20まで飛ばしてください)
このビデオで紹介しているような使い方なら従来のキーボード型のMIDIコントローラーとほとんど違いはないですが、実際はソフトシンセに割り当てるより、プログラムやエフェクトプラグインと組み合わせて使うのが一番機能を発揮できるでしょう。
作曲作品例がこちらです。
演奏の見た目がユニークで面白いですね。
個人的な意見としては、「外見と音(反応)との関係性」が重要だと思います。
上の作品例ではキースイッチやモーションを音そのものに割り当ててるのが多いので、見た目と音との関連性がわかりやすいですが、それだと先にも述べたように既存のMIDIコントローラーとの違いがなくて面白みには欠けるのです。Karlaxを活かすには複雑なエフェクトを同時にかつダイナミックに表現する必要がありますが、そうなると今度は動きと音との関連性が薄くなっていくのです。
これはまだそこまで複雑な割り当てはしてない(はず)ですが、それでも見た目と音との関係がよくわからない瞬間が結構ありますよね。
なので解決策としてはキースイッチのオンオフやモーションセンサーのパラメーターと、それぞれをどういうエフェクトに割り当ててるのかを大きなスクリーンに表示させるのが一番良いと思います。それ自体は簡単に実現できるはずです。で、そうなると今度はその情報が表示されているという前提で、どのように面白いプログラミング、パフォーマンスが出来るかを考える必要がありますね。
それとは別次元ですが、やはりモーションセンサーというのが運動的なものなので、公式プロモーションビデオで舞踏的なパフォーマンスをしているのは非常に頷けます。
色々と言ってきましたが、デバイスとしては非常に面白いと僕は思っています。舞踏の分野でもこういうのを面白がる人は沢山いるでしょうし、類似するデバイスは今後必ず登場するでしょう。まだまだ作られて日が浅いので、これから面白いパフォーマンスが生まれるのを期待したいですね。
本音を言えば、期待したいだけじゃなくて自分がやってみたいんですよ。単純に面白そうだし、ちょっといじってみたいなーと思って、ある程度の値段で買えるならちょっと奮発しちゃおうかなーと思って価格を調べました。
The “Karlax Visionary” pack: 4 700€ all taxes including (約60万円)
高っけーわ無理。