ベリオ: Sinfonia 他 -ペイ・ド・ラ・ロワール国立管弦楽団 2/2@PdP [7.0]

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2月2日、フィルハーモニー・ドゥ・パリの「週末ベリオ祭り」の第2夜、シンフォニアのコンサートに行ってきました。

 

プログラム

 

以下演奏順に紹介していきます。

 

1-2. マーラー: 『若き日の歌』(ベリオ編曲)

マーラー最初期の歌曲集をベリオがオーケストラ編曲したもの。バリトンのAndrè Schuenは1984年生まれのイタリア人。プログラムの経歴によると去年の9月に東京で『魔笛』のパパゲーノを務めたようです。端正な声と歌い方で好感を持てましたが、オーケストラにやや押され気味だったのが残念。ベリオの編曲は後半5曲の方が面白かったですね。

 

3. ベリオ: «Sinfonia» (1968-69)

ベリオはブーレーズと同じ1925年生まれ。いわゆる「ダルムシュタット組」の一人で最も有名な現代作曲家の一人。この曲はベリオが代表作品『セクエンツァ』シリーズをいくつか作り始めた、まさに脂の乗った時期のものです。

なんとWikipediaに作品個別のページが作られているので、詳しく知りたい方はそちらをご覧ください。今回の演奏では8人の歌手を指揮者の周囲に配置してマイクを使っていましたが、これは難しいでしょうね。果たしてオーケストラと声のバランスが取れているのかどうか指揮者にはわからないからです。現に今回一番残念だったのがそのポイントで、特にナレーションの男声はかなり大きくてバランスが悪かったです。理想を言えば指揮者と綿密に打ち合わせをしたミキサーを用意して、リアルタイムで8人のバランスをとるのが良いのでしょうけど、それもそれで大変です。

もちろん良い点もあります。この曲はバイオリンソロが重要な場面もいくつかありますが、コンサートマスター(例のスーパーソリスト)が非常に優秀で、見事な演奏をしていました。あとは打楽器群も良かった。最終楽章はスネア3台を使ったシークエンスが終盤にあるのですが、そこは迫力もあって息もピッタリで、素晴らしかったですね。

 

 

 

これ日本でやったことあるんだろうかと思っていたら、ブーレーズとシカゴ響が1995年にサントリーホールで演奏している映像がありました。

 

Luciano Berio – Sinfonia – Pierre Boulez

 

12:40〜がコラージュ満載の第3楽章です。これはオケと声のバランスが良いですね。まあこの部分に関してはちょっと行儀が良すぎるかなという印象もなくはないですが、この整え方がブーレーズらしい魅力でもあるんですよね。

 

ベリオが作品のタイトルにSinfonia(声と楽器が共に鳴る、という語源)と名付けた理由を色々と考えさせられる機会になりました。しかし先ほども言ったようにうまく演奏するのが大変なので、もう生で聴く機会は一生ないかもしれませんね。