2日目(7月17日 金曜日)
08:00起床。
今回のホテルは朝食ビュッフェがついていたが品数はかなり少なかった。できればここで食いだめをするつもりだったがまあ仕方ない。
部屋に戻ってからスイス航空からメールが届く。実はケンが昨夜キャンセルの場合返金処理がどうなるのか尋ねるメールを送っていたのだが、「こっちの都合でキャンセルしてすまんな! だから翌日に別の便を手配しておいたで!」というメールが返ってきた。そういうことじゃねえんだよちゃんと会話しろ。大体そもそもキャンセル直後に別の便を手配するか返金するかのオプションを提示するのが普通だろうよ。往路便がすでに飛んだ後で復路手配の連絡をするやつがどこにいる。
とにかくさっさと返金しろメールを書いたりしてたらいつの間にか10時半になってしまった。貴重なベルン滞在時間を無駄にさせおってからに……
僕はパウルクレーセンターにどうしても行きたかったのでケンに頼み込んで一緒に行くことに。ホテルすぐそばから直行のバスがあってとてもありがたい。
20分ほどで到着。この独特な建築を写真に収めるのは難しい。
建物向かって左側がカフェスペース。
アメリカの抽象画家リー・クラスナーの特別展をやっていた。
作品はこんな感じ。下のは《The Eye is the First Circle》(1960)
ざっと見た後で本命のクレー作品へ。
本来5月までだったクレー、チャップリン、Sondereggerというスイスの画家3人の特集特別展が9月まで延長されていたので、今回はそういう企画の展示となっていた。
入口には早速有名な自画像があった。うおーテンションが上がってきたー。
クレー20代の頃の若描きの作品。まだクレーらしさが萌芽する前の画風で新鮮だ。
『破壊と希望』(1916)
《Leontine》(1930)
『壊された迷路』(1939)
『母と子』(1938)
『征服者』(1930)
『無題』(1940)
『上機嫌』(1939)
『女悪魔』(1935)
今回の展示でこの作品が一番大きなものだったが、クレーは大型の作品を意外に多く作っているので、一つでも多くそれらを生で拝んでみたかったのが正直なところ。しかし今回の展示だけでも来た甲斐は十分にあった。写真でわかるように作品一つ一つに十分なスペースをとって展示しているのは非常に素晴らしい。
こうして改めてクレーの作品を眺めてみると、本当に音楽そのものだなと思う。モチーフがあり、線のメロディーがあり色彩のハーモニーがあり、一つの画面の中にそれらがまさしくコンポジション(構成、作曲)されている。見るたびに発見が生まれる、偉大な芸術家だ。
できるならまだまだ長居したいところだがさすがに時間がない。
お土産コーナーで少しだけ買って退散。
少し離れたところまで歩いて撮影。右下の方にパウルクレーセンターの文字がある。
(高画質)
旧市街の方へ行く途中で素晴らしい景色が拝める。本当に絵になる街だなあ。
少し下ったところにクマ公園が。
みんなが眺めている先に、
おおークマがいる。
この手首がへにょってなってるのがかわいい。
近くにバラ公園もあるのでそちらにも。途中でアインシュタインの銅像が置いてあるベンチがあって、絶好の写真撮影スポットになっている。ケンと二人で顔芸しながら撮影したのだがお見せできないのが残念だ。
上へ登るとバラが咲いていた。シーズンが合っていればもっと多く咲いているのかもしれない。
街を一望しながら楽しめるレストラン。我々には無縁である。
景色は素晴らしい。時刻は14時過ぎ。さすがにお腹が空いてきたのでどこかで食べよう。