1月22日、フィルハーモニー・ドゥ・パリで行われた、アンドリス・ネルソンス指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のコンサートに行ってきました。
1. メンデルスゾーン: 序曲『リュイ・ブラース』
2. シューマン: 交響曲第2番
3. メンデルスゾーン: 交響曲第4番『イタリア』
いわゆる普通のコンサートプログラムですね。新曲ばかりではなく、定期的にこういうのも聴いておかないとバランスがとれなくなってしまいますからね。ただ今回は世界に名だたるゲヴァントハウス管の演奏なので、義務的に行ったわけではなく単純に楽しみにしてました。
特徴は… まず目立っていたのは1stバイオリンの異様な上手さですね。コンサートマスターがすごかった(肩まである長髪を振りまいて見た目もすごかった)影響なのかはわかりませんが、他の弦セクションに比べて明らかに音の質が違いました。むしろもうちょっとバランスをとった方が良いのではとも思いましたが、ブラームスやマーラーを弾くわけではないので、これがベストだったのかもしれません。
木管セクションはどれも素晴らしかったです。特にシューマンのアダージョは非常に美しくてアンサンブルも良く、ほぼ完璧な演奏だったと思います。一方で金管、特にトランペットがあまり良くなかったです。ティンパニーは全体的にやや硬質な音で、これは好みが分かれる所でしょうけれど、今回みたいに指揮者とうまく連携出来ている場合は硬い響きの方が僕は好きです。誤魔化しが利かない分、すっきりした響きで気持ちがいいですね。
指揮のアンドリス・ネルソンスは現在ボストン響で音楽監督を務める一方、去年からゲヴァントハウス管のカペルマイスターに就任したようです。来歴を調べてみると、トランペット出身なんですね。だったらもうちょっとなんとかならんかったんか。それとこれとは話が別ですかね。
それほど振り方が大きいわけではないですが、重要なポイントではググッと引力を感じさせるかのように見事にオーケストラを操っていました。時折指揮棒を左手に持ち替えて、空いた右手だけでふわふわーっと振ったりしていて印象的でした。
教会コンサートを除けば古典作品をホールで聴くのは半年ぶりくらいなので、楽しかったですね。シューマンは本当に良かったです。あまり演奏機会が多くないのもありますが、これまで聴いてきた中では一番良かったです。ただこういうコンサートはチケットも高いしすぐ売り切れてしまうので、そう何度もとはいかないのですが。もうちょっと若けりゃチケットも安いのにねー、残念残念。